【後援】と【協賛】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

後援と協賛の分かりやすい違い
後援と協賛は、イベントや活動を応援する方法ですが、支援の仕方が違います。後援は、団体の名前を貸したり、宣伝を手伝ったりして応援することです。
協賛は、お金や商品を提供して実際に援助することです。企業がイベントに関わるとき、後援は名前だけ、協賛はお金も出すという違いがあり、それぞれ責任や見返りも変わってきます。
後援とは?
後援とは、イベントや事業に対して、主に名義の使用許可や広報協力などの非金銭的な支援を行うことを指します。政府機関、地方自治体、業界団体、メディアなどが、社会的意義のある活動に対して信用力を付与する形で支援します。
後援名義の使用により、イベントの信頼性や公共性が高まり、集客や協力者獲得に有利になります。ただし、後援は原則として金銭的負担を伴わないため、実質的な運営資金は主催者が別途確保する必要があります。
企業が後援を行う場合、CSR活動の一環として位置づけられ、企業イメージの向上や地域貢献をアピールできる機会となります。
後援の例文
- ( 1 ) 文化庁の後援を得たことで、芸術祭の社会的信用度が大きく向上しました。
- ( 2 ) 業界団体からの後援により、展示会の集客力が飛躍的に高まりました。
- ( 3 ) 市役所の後援名義使用許可を得て、地域イベントの告知がスムーズになりました。
- ( 4 ) メディアの後援により、無料での告知掲載が可能になりました。
- ( 5 ) 後援企業として名を連ねることで、CSR活動の実績をアピールできます。
- ( 6 ) 後援依頼の際は、事業の公益性と社会的意義を明確に説明する必要があります。
後援の会話例
協賛とは?
協賛とは、イベントや事業に対して、資金提供や物品・サービスの提供など、実質的な支援を行うことを指します。企業が広告宣伝やマーケティングの一環として行うことが多く、協賛金の提供、自社製品の提供、会場や設備の無償貸与などの形態があります。
協賛企業は、ロゴの掲載、ブース出展、サンプリング配布など、様々な見返りを受けることができ、ターゲット層へのアプローチ機会となります。協賛レベルにより、冠協賛、特別協賛、一般協賛などのカテゴリーがあり、露出度や特典が異なります。
投資対効果を重視する企業にとって、協賛は測定可能なマーケティング活動として位置づけられています。
協賛の例文
- ( 1 ) メインスポンサーとして協賛することで、会場内での独占的な広告権を獲得しました。
- ( 2 ) 協賛金100万円の提供により、イベントのネーミングライツを取得しました。
- ( 3 ) 商品協賛として自社製品を提供し、来場者へのサンプリングを実施しました。
- ( 4 ) 協賛企業専用ブースで、新製品のプロモーション活動を展開できました。
- ( 5 ) 協賛効果測定の結果、ブランド認知度が15%向上したことが確認されました。
- ( 6 ) 複数企業での共同協賛により、コストを抑えながら露出機会を確保しました。
協賛の会話例
後援と協賛の違いまとめ
後援と協賛は、支援の実質的内容と見返りの期待において明確に異なります。後援は信用付与による間接的支援、協賛は資金・物品による直接的支援という違いがあります。
企業の立場では、後援は社会貢献重視、協賛はマーケティング効果重視という使い分けが一般的です。
イベント主催者は両方の支援を組み合わせることで、信頼性と資金の両面を確保できます。
後援と協賛の読み方
- 後援(ひらがな):こうえん
- 後援(ローマ字):kouenn
- 協賛(ひらがな):きょうさん
- 協賛(ローマ字):kyousann