【復旧】と【リカバリー】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説
復旧とリカバリーの分かりやすい違い
復旧とリカバリーは、どちらも正常な状態に戻すことを指しますが、使用範囲と技術的な意味合いに違いがあります。復旧は、障害や災害で停止・損傷したシステムやサービスを正常な状態に戻す一般的な行為を指します。
日本語として幅広い場面で使われます。一方、リカバリーは、主にITシステムにおいて、バックアップからのデータ復元やシステムの回復を行う技術的な手法を指す専門用語です。
実務では、一般的な説明では復旧、技術的な文脈ではリカバリーを使うことが多いです。
復旧とは?
復旧とは、障害、故障、災害などによって停止や損傷を受けたシステム、サービス、設備などを、正常に機能する状態に戻すことを指す一般的な用語です。サービス復旧、システム復旧、災害復旧など、IT分野に限らず幅広く使用されます。復旧作業、復旧時間、復旧手順など、正常化に向けたあらゆる活動を包含します。
復旧の成功には、迅速性と確実性が求められます。復旧時間目標(RTO)を設定し、それに向けた体制整備が重要です。暫定復旧と本格復旧の2段階で進めることも多く、まずはサービスを再開させ、その後完全な状態に戻します。
復旧訓練の実施により、実際の場面での対応力を高めます。復旧という表現は、日本のビジネスシーンで最も一般的に使われる表現で、技術者から経営層まで幅広く理解される用語です。早期復旧、完全復旧など、状態を表す修飾語と共に使われることも多いです。
復旧の例文
- ( 1 ) システムの復旧作業を開始し、2時間以内の完了を目指します。
- ( 2 ) 復旧手順書に従い、段階的に作業を進めています。
- ( 3 ) 暫定復旧により、最低限のサービスを再開しました。
- ( 4 ) 復旧時間を短縮するため、手順の見直しを行っています。
- ( 5 ) 災害復旧計画を策定し、年2回の訓練を実施しています。
- ( 6 ) 完全復旧まで、あと30分の見込みです。
復旧の会話例
リカバリーとは?
リカバリー(Recovery)とは、主にIT分野において、バックアップデータからの復元、システムの回復、災害復旧などを指す技術的な専門用語です。データリカバリー、ディザスタリカバリー(DR)、ポイントインタイムリカバリーなど、様々な種類があり、それぞれ異なる技術と手法が用いられます。計画的で体系的なアプローチが特徴です。
リカバリーの重要な指標には、目標復旧時点(RPO:Recovery Point Objective)と目標復旧時間(RTO:Recovery Time Objective)があります。リカバリー計画、リカバリーサイト、リカバリーテストなど、事前の準備と検証が重視されます。クラウドの普及により、DRaaS(Disaster Recovery as a Service)も登場しています。
リカバリーという表現は、英語をカタカナ表記した専門用語として、IT業界で標準的に使用されます。単なる修復ではなく、計画的で技術的な回復プロセスを指す際に用いられ、グローバルでも通用する用語です。
リカバリーの例文
- ( 1 ) バックアップからのリカバリーを実行中です。
- ( 2 ) リカバリーポイントを1時間前に設定し、データを回復しました。
- ( 3 ) ディザスタリカバリーサイトへの切り替えが成功しました。
- ( 4 ) リカバリーテストの結果、RPO・RTOを達成できることを確認しました。
- ( 5 ) 増分バックアップによるリカバリーで、復元時間を短縮しています。
- ( 6 ) リカバリー手順を自動化し、人的ミスを削減しました。
リカバリーの会話例
復旧とリカバリーの違いまとめ
復旧とリカバリーは、一般性と専門性の違いがあります。復旧は正常化する行為全般、リカバリーは技術的な回復手法を指します。実務では、ユーザー向けアナウンスではシステムを復旧しています、技術文書ではリカバリー手順に従って実施というように使い分けます。
また、災害復旧計画とディザスタリカバリー計画のように、同じ内容でも文脈により表現を変えることがあります。重要なのは、どちらの表現を使うにせよ、迅速かつ確実に正常な状態に戻すことです。
事前の準備、手順の確立、定期的な訓練により、いざという時の対応力を高めることが、ビジネス継続性の確保につながります。
復旧とリカバリーの読み方
- 復旧(ひらがな):ふっきゅう
- 復旧(ローマ字):fukkyuu
- リカバリー(ひらがな):りかばりー
- リカバリー(ローマ字):rikabari-