【名乗る】と【称する】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説
名乗ると称するの分かりやすい違い
名乗る(なのる)は自分の名前や身分を相手に告げる、自己紹介するという意味で、自分から進んで身元を明かす行為を表します。例えば堂々と名乗る、偽名を名乗るなどです。
一方、称する(しょうする)は〜と呼ぶ、〜という名前を付ける、〜と自称するという意味で、名称を付けたり呼んだりする行為を表します。例えば自称する、〜と称する団体などです。
簡単に言えば、名乗るは自分の名前を言う、称するは名前を付ける・呼ぶという違いです。名乗るは自己紹介、称するは命名行為です。
名乗るとは?
名乗るは自分の名前や身分、所属などを相手に告げる、自己紹介する、身元を明かすという意味を持つ動詞です。初対面の相手や、自分を知らない人に対して、自分から進んで身元を明らかにする行為を表します。日本の伝統的な礼儀作法にも通じる行為です。
例えば初めまして、田中と名乗ります、犯人が名乗り出る、勇敢に名乗りを上げる、偽名を名乗る、堂々と名乗るのように使います。名乗ることは、相手との関係を築く第一歩であり、信頼関係の基礎となります。時代劇では名を名乗れという場面もよく見られます。
名乗るという行為には、自己責任と誇りが込められています。自分の身元を明かすことで、その後の言動に責任を持つことを示します。現代では名刺交換が名乗りの一形態となっていますが、口頭での名乗りも重要なコミュニケーションスキルです。
名乗るの例文
- ( 1 ) 初対面なので名乗らせていただきます。
- ( 2 ) 犯人が警察に名乗り出た。
- ( 3 ) 堂々と本名を名乗る。
- ( 4 ) 電話では必ず名乗るようにしている。
- ( 5 ) 勇気を出して名乗りを上げた。
- ( 6 ) 偽名を名乗って潜入した。
名乗るの会話例
称するとは?
称するは〜と呼ぶ、〜という名称を付ける、〜と自称するという意味を持つ動詞です。人や物、組織などに名前を付けたり、ある名前で呼んだりする行為を表します。また、自分で自分をある名前や肩書きで呼ぶ場合にも使われます。
例えば専門家と称する人物、〜と称する団体、自らを芸術家と称する、日本のベニスと称される街、天才と称される少年のように使います。称するには、実態と名称が一致しているかどうかに関わらず、そう呼ばれている、またはそう名乗っているという客観的な事実を示す意味があります。
称するという表現は、やや堅い文章語的な響きがあります。自称という言葉があるように、本当にその資格があるかどうか疑わしい場合にも使われることがあります。一方で、〜と称されるという受け身形では、一般的にそう呼ばれているという認知を示します。
称するの例文
- ( 1 ) 彼は自らを芸術家と称している。
- ( 2 ) 専門家と称する人が現れた。
- ( 3 ) 東洋のパリと称される都市。
- ( 4 ) 天才と称される若者。
- ( 5 ) 〜協会と称する団体から連絡が来た。
- ( 6 ) 自称評論家が意見を述べる。
称するの会話例
名乗ると称するの違いまとめ
名乗ると称するは、どちらも名前に関する行為ですが、主体と行為の性質が異なります。名乗るは自己紹介、称するは命名や呼称を表します。
名乗るは私は山田と名乗りますのように、自分の名前を相手に伝える行為です。一方、称するは彼は自分を専門家と称しているのように、ある名称で呼ぶ行為です。名乗るは自己開示、称するは名付けという違いがあります。
使い分けのコツは、行為の方向性を考えることです。自分の名前を相手に伝えるなら名乗る、何かに名前を付けたり、ある名前で呼んだりするなら称するを使います。名乗るは実際の自己紹介、称するは第三者的な呼称に使われることが多いです。
名乗ると称するの読み方
- 名乗る(ひらがな):なのる
- 名乗る(ローマ字):nanoru
- 称する(ひらがな):しょうする
- 称する(ローマ字):shousuru