【低脂質】と【低脂肪】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

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低脂質と低脂肪の分かりやすい違い

低脂質と低脂肪は、どちらも油分が少ないことを表しますが、使われる場面が少し違います。低脂質は栄養学や医学で使われる専門的な言葉で、低脂肪は商品のパッケージなどで見かける一般的な言葉です。

意味はほぼ同じですが、低脂質は脂質という栄養素に注目した表現、低脂肪は脂肪という成分に注目した表現です。病院で低脂質食と言われたり、スーパーで低脂肪牛乳を見かけたりします。

どちらも健康的な食事に関係する言葉ですが、より専門的に話すときは低脂質、日常的に使うときは低脂肪と使い分けることが多いです。

低脂質とは?

低脂質とは、食品や料理に含まれる脂質の量が少ないことを指す栄養学的な用語です。脂質には中性脂肪、コレステロール、リン脂質などが含まれ、1gあたり9kcalのエネルギーを持ちます。一般的に、100gあたりの脂質量が3g以下の食品を低脂質と呼び、医療現場では膵炎や胆嚢疾患の食事療法として低脂質食が処方されることがあります。

低脂質な食材としては、白身魚(タラ、カレイなど)、鶏むね肉(皮なし)、豆腐、野菜類、きのこ類、海藻類などがあります。調理法も重要で、蒸す、茹でる、網焼きなど油を使わない方法が推奨されます。例えば、鶏肉は皮を取り除き、肉の脂身は切り落とすことで脂質量を大幅に減らせます。

低脂質食は、消化器系の負担を軽減し、カロリーコントロールにも有効です。ただし、脂質は必須脂肪酸の供給源でもあるため、極端な制限は避け、良質な脂質(魚油、植物油など)を適量摂取することが大切です。栄養バランスを考慮しながら、個人の健康状態に応じて実践することが重要です。

低脂質の例文

  • ( 1 ) 医師から低脂質食を勧められ、揚げ物を控えるようになりました。
  • ( 2 ) 低脂質レシピで作ったハンバーグも、工夫次第で美味しくできます。
  • ( 3 ) 低脂質な白身魚は、消化が良くて胃腸に優しい食材です。
  • ( 4 ) 膵炎の治療で低脂質食を続けていますが、体調が改善してきました。
  • ( 5 ) 低脂質調理のコツは、蒸し料理や茹で料理を活用することです。
  • ( 6 ) 低脂質でも満足感を得るために、だしの旨味を効かせています。

低脂質の会話例

低脂質食って、味気なくならない?
調理法を工夫すれば大丈夫です。香辛料やハーブ、酸味を使うと味にメリハリがつきます。例えば、レモンやお酢、しょうがやにんにくを活用すると、油を使わなくても美味しく仕上がりますよ。
低脂質食で気をつけることは?
脂溶性ビタミン(A、D、E、K)の吸収が悪くなる可能性があります。完全に脂質をカットするのではなく、良質な油(オリーブオイル、亜麻仁油など)を少量は摂るようにしましょう。
低脂質な外食メニューを教えて!
和食なら寿司、そば、うどん(天ぷら抜き)がおすすめです。洋食ならグリルチキンのサラダ、和風パスタ。中華は油を使う料理が多いので、蒸し料理や茹で料理を選ぶといいですよ。

低脂肪とは?

低脂肪とは、食品に含まれる脂肪分が少ないことを表す一般的な表現です。食品表示法では、100gあたりの脂肪が3g以下(飲料の場合は100mlあたり1.5g以下)の食品に低脂肪と表示できます。スーパーマーケットでよく見かける低脂肪牛乳、低脂肪ヨーグルト、低脂肪マヨネーズなどがその代表例です。低脂肪食品は、通常の製品から脂肪分を取り除いたり、製造過程で脂肪の使用を控えたりして作られます。

例えば、低脂肪牛乳は生乳から脂肪分を分離して調整し、低脂肪ヨーグルトは脱脂乳を原料として製造されます。肉類では、赤身の部分を選んだり、調理前に脂身を取り除いたりすることで低脂肪にできます。低脂肪食品を選ぶメリットは、カロリーを抑えられること、消化が良いこと、血中脂質の管理に役立つことなどです。

ただし、脂肪を減らした分、糖分や塩分を増やして味を調整している商品もあるため、栄養成分表示をよく確認することが大切です。また、脂溶性ビタミンの吸収には適度な脂肪が必要なので、バランスの良い食事を心がけましょう。

低脂肪の例文

  • ( 1 ) 低脂肪牛乳は、普通の牛乳よりカロリーが抑えられています。
  • ( 2 ) 低脂肪ヨーグルトにフルーツを加えて、ヘルシーなデザートにしています。
  • ( 3 ) 低脂肪マヨネーズを使えば、サラダも罪悪感なく食べられます。
  • ( 4 ) スーパーの低脂肪商品コーナーが、最近充実してきました。
  • ( 5 ) 低脂肪チーズでも、料理に使えば十分な味わいがあります。
  • ( 6 ) 低脂肪の肉を選ぶときは、赤身の部分を選ぶのがポイントです。

低脂肪の会話例

低脂肪と無脂肪の違いは?
低脂肪は脂肪分を減らしたもの、無脂肪はほぼ完全に脂肪を取り除いたものです。無脂肪の方が極端なので、栄養バランスを考えると低脂肪の方が日常的に使いやすいですね。
低脂肪商品は本当にヘルシー?
脂肪は減っていますが、味を補うために糖分や添加物が増えている場合があります。栄養成分表示を確認して、総合的に判断することが大切です。カロリーだけでなく、全体の栄養バランスを見ましょう。
低脂肪牛乳は栄養価が落ちる?
脂肪分は減りますが、カルシウムやタンパク質はほぼ同じです。ビタミンAやDは脂溶性なので減少しますが、強化されている商品も多いです。目的に応じて選べば問題ありません。

低脂質と低脂肪の違いまとめ

低脂質と低脂肪は実質的に同じ意味を持ちますが、使用される文脈に違いがあります。低脂質は医学・栄養学的な専門用語として、低脂肪は一般消費者向けの表現として使い分けられています。病院や栄養指導の現場では低脂質食という表現が使われ、より厳密な脂質管理が求められます。

一方、食品メーカーや小売店では低脂肪という親しみやすい表現で商品をアピールします。どちらの表現を使っても間違いではありませんが、相手や状況に応じて使い分けることで、より適切なコミュニケーションが可能になります。

健康的な食生活を送る上では、表現の違いよりも、実際の脂質・脂肪含有量を確認し、自分に合った食品を選ぶことが重要です。

低脂質と低脂肪の読み方

  • 低脂質(ひらがな):ていししつ
  • 低脂質(ローマ字):teishishitsu
  • 低脂肪(ひらがな):ていしぼう
  • 低脂肪(ローマ字):teishibou
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