【鳶職】と【大工】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

鳶職と大工の分かりやすい違い
鳶職と大工は、どちらも建設現場で働く職人さんですが、専門とする仕事が異なります。
鳶職は、高い場所で足場を組んだり、鉄骨を組み立てたりする、高所作業のプロフェッショナルです。
一方、大工は木材を使って家の柱や壁を作る、木造建築の専門家です。
鳶職とは?
鳶職とは、建設現場において高所作業を専門とする職人です。足場の組立・解体、鉄骨の建方、重量物の据付など、建物の基礎となる作業を担当します。「建設業の華」とも呼ばれ、他の職人が安全に作業できる環境を最初に整える重要な役割を果たします。高い身体能力と勇気が求められる職業です。
鳶職になるには、鳶工事業者に就職し、現場で技術を身につけるのが一般的です。とび技能士の国家資格や、玉掛け、足場組立等の特別教育修了証が必要です。高所恐怖症では務まらず、優れたバランス感覚と体力、安全意識が不可欠です。
年収は400-700万円程度で、親方クラスになればさらに高収入も可能です。五輪や万博などの大型プロジェクトでは需要が急増します。危険と隣り合わせですが、スカイツリーのような歴史的建造物の建設に携われる、誇りある職業です。
鳶職の例文
- ( 1 ) 鳶職として、超高層ビルの鉄骨建方に誇りを持って取り組んでいます。
- ( 2 ) 足場鳶として、他の職人が安全に作業できる環境づくりに徹しています。
- ( 3 ) 重量鳶として、大型クレーンを使った据付作業のスペシャリストです。
- ( 4 ) 女性鳶職として、男性に負けない技術と度胸で現場に立っています。
- ( 5 ) 鳶職の親方として、若手の育成と安全管理に力を入れています。
- ( 6 ) 橋梁鳶として、インフラ整備の最前線で働いています。
鳶職の会話例
大工とは?
大工とは、主に木造建築物の施工を専門とする職人です。木材の加工から組み立て、内装工事まで、建物づくりの中核を担います。伝統的な在来工法、ツーバイフォー工法、プレカット工法など、様々な技術を駆使して、住宅や社寺建築を作り上げます。精密な技術と経験が求められる職業です。
大工になるには、工務店への就職、職業訓練校での学習、親方への弟子入りなどの道があります。一人前になるには10年程度の修業が必要とされ、建築大工技能士の資格取得で技術を証明できます。図面を読む力、正確な加工技術、現場での応用力が必要です。
年収は300-600万円程度で、独立すればさらに高収入も可能です。住宅着工数は減少傾向ですが、リフォーム需要は増加しており、確かな技術があれば仕事は安定しています。日本の木造建築文化を支える、伝統と革新が共存する職業です。
大工の例文
- ( 1 ) 住宅大工として、お客様の夢のマイホーム作りに携わっています。
- ( 2 ) 宮大工として、伝統建築の技術を次世代に伝えています。
- ( 3 ) 型枠大工として、コンクリート建築の基礎を支えています。
- ( 4 ) 内装大工として、住空間の仕上げ工事を丁寧に行っています。
- ( 5 ) 大工として独立し、地域密着の工務店を経営しています。
- ( 6 ) 女性大工として、細やかな仕事と新しい視点を現場に持ち込んでいます。
大工の会話例
鳶職と大工の違いまとめ
鳶職と大工は、建設現場において異なる専門分野を持つ重要な職人です。
鳶職は高所作業と鉄骨・足場工事、大工は木造建築の施工を専門とします。
建設プロジェクトでは、まず鳶職が足場を組み、その後大工が建物を作るという順序で協力します。高所作業が得意で度胸があるなら鳶職、木工技術を極めたいなら大工という選択になりますが、どちらも建設業に欠かせない職業です。
鳶職と大工の読み方
- 鳶職(ひらがな):とびしょく
- 鳶職(ローマ字):tobishoku
- 大工(ひらがな):だいく
- 大工(ローマ字):daiku