【不能】と【不可】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

不能と不可の分かりやすい違い
不能と不可は、どちらも「できない」ことを表しますが、理由が異なります。
不能は能力的にできないこと、不可は許されない・禁止されていることです。
故障で「機能不能」、規則で「持ち込み不可」という使い分けをします。
不能とは?
不能とは、能力や機能が欠けていて、物理的・技術的にできない状態を表します。機械の故障、身体の機能障害、技術的な限界など、そもそもの能力がないために実行できないことを指します。可能性がゼロの状態です。
「機能不能」「支払い不能」「生殖不能」など、能力や機能の欠如を表現します。医学用語や技術用語としても使われる客観的な表現です。
機械の故障、システムエラー、身体機能の問題など、物理的・能力的にできない状況を表す時に使われる専門的な言葉です。
不能の例文
- ( 1 ) システムエラーで操作不能になった。
- ( 2 ) 事故で歩行不能となってしまった。
- ( 3 ) エンジンが機能不能に陥った。
- ( 4 ) 借金で支払い不能状態だ。
- ( 5 ) 通信不能で連絡が取れない。
- ( 6 ) この病気は治療不能と診断された。
不能の会話例
「機械が動かない」
「完全に機能不能だね」
「なぜ歩けないの?」
「事故で歩行不能になったんだ」
「電話つながる?」
「今、通信不能みたい」
不可とは?
不可とは、規則、判断、状況などにより許可されない、または適切でないことを表します。能力はあっても、ルールや判断により禁止されている状態です。「〜してはいけない」という禁止の意味が強い言葉です。
「持ち込み不可」「変更不可」「良・可・不可」など、許可や評価に関する場面で使います。規則や基準に基づく判断を示す表現です。
施設の利用規則、試験の評価、申請の可否など、ルールや基準に基づいて許可されない場面で使われる公式な表現です。
不可の例文
- ( 1 ) 会場内は飲食物持ち込み不可です。
- ( 2 ) 個人情報の開示は不可とします。
- ( 3 ) 試験の成績は不可だった。
- ( 4 ) 締切後の変更は不可です。
- ( 5 ) ペットの入店は不可となっています。
- ( 6 ) この書類は複製不可です。
不可の会話例
「飲み物持って入れる?」
「ここは持ち込み不可だよ」
「予約変更できる?」
「申し訳ないけど変更不可です」
「成績どうだった?」
「残念ながら不可でした」
不能と不可の違いまとめ
不能は能力的な不可能、不可は規則的な禁止を表します。
不能は「できない」、不可は「してはいけない」という違いがあります。
機能の問題は不能、ルールの問題は不可と理解しておきましょう。
不能と不可の読み方
- 不能(ひらがな):ふのう
- 不能(ローマ字):funou
- 不可(ひらがな):ふか
- 不可(ローマ字):fuka