【拭く】と【掃く】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

【拭く】と【掃く】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説 | イメージ画像

拭くと掃くの分かりやすい違い

拭くと掃くは、どちらも掃除の動作ですが、方法と対象が違います。

拭くは雑巾やタオルで汚れや水分を取ることで、「テーブルを拭く」のように使います。掃くはほうきで床のゴミを集めることで、「庭を掃く」のように使います。

拭くは「布で汚れを取る」、掃くは「ほうきでゴミを集める」という違いがあります。

拭くとは?

拭くとは、布、紙、タオルなどを使って、物の表面の汚れ、ほこり、水分などを取り除くことです。「テーブルを拭く」「窓を拭く」「汗を拭く」「涙を拭く」など、様々な場面で使われます。拭き取る動作は、押し付けてこする、なでるようにするなど、対象によって変わります。

拭き掃除は日常的な掃除方法の一つで、雑巾で床を拭く、ガラスを拭く、家具を拭くなど、家中のあらゆる場所で行われます。から拭き(乾いた布で拭く)と水拭き(濡れた布で拭く)があり、汚れの種類によって使い分けます。

「拭いても拭いても」という表現があるように、繰り返し行う動作としても認識されています。また、「過去を拭い去る」のように、比喩的に何かを取り除く意味でも使われます。

拭くの例文

  • ( 1 ) こぼした水を、すぐにタオルで拭きました。
  • ( 2 ) 毎朝、テーブルと椅子を拭いてから朝食を食べます。
  • ( 3 ) 窓ガラスを拭いたら、部屋が明るくなりました。
  • ( 4 ) 汗を拭きながら、運動を続けました。
  • ( 5 ) 涙を拭いて、前を向いて歩き出しました。
  • ( 6 ) スマホの画面を、専用のクロスで拭いています。

拭くの会話例

テーブル、拭いておいて。
はい、すぐに拭きます。濡れ拭きでいい?
メガネが汚れたから拭きたいな。
専用のクロスで拭くときれいになるよ。
床、濡れてるから拭いて!
危ない!すぐに拭くね。

掃くとは?

掃くとは、ほうき、ブラシ、モップなどを使って、床や地面のゴミ、ほこり、落ち葉などを集めて取り除くことです。「床を掃く」「庭を掃く」「落ち葉を掃く」など、主に床面の清掃に使われます。横に動かしてゴミを一箇所に集める動作が特徴的です。

日本では昔から竹ぼうきで掃き掃除をする習慣があり、朝の掃き掃除は一日の始まりの大切な仕事でした。現在でも、玄関先を掃く、歩道を掃くなど、屋外の清掃でよく行われます。掃いて集めたゴミは、ちりとりで取って捨てます。

「掃いて捨てるほど」という慣用句は、非常に多いことを表します。また、掃除機が普及した現代でも、細かい場所や屋外では、ほうきで掃く作業が効果的です。エコで静かな掃除方法として見直されています。

掃くの例文

  • ( 1 ) 玄関先を毎朝掃いています。
  • ( 2 ) 落ち葉を掃いて、一箇所に集めました。
  • ( 3 ) 廊下を掃いてから、拭き掃除をします。
  • ( 4 ) ほうきで部屋の隅まできれいに掃きました。
  • ( 5 ) 雪を掃いて、通路を確保しました。
  • ( 6 ) 床に散らばった紙くずを掃いて捨てました。

掃くの会話例

庭の落ち葉、掃いてくれる?
いいよ。ほうきとちりとり持ってくるね。
玄関を掃くのは気持ちいいよね。
そうだね。朝一番に掃くと、すっきりする。
掃いても掃いても落ち葉が…
秋だからしょうがないよ。また明日掃けばいいさ。

拭くと掃くの違いまとめ

拭くと掃くは、掃除の方法と使う道具が異なります。拭くは布や紙を使って表面の汚れや水分を取り除く動作で、こする、なでるような動きです。

掃くはほうきやブラシを使って床のゴミを集める動作で、横に動かして一箇所に集めます。拭くは「表面をきれいに」、掃くは「床のゴミを集める」という違いがあります。

テーブルの上は「拭く」、床のゴミは「掃く」というように、場所と汚れの種類で使い分けます。

拭くと掃くの読み方

  • 拭く(ひらがな):ふく
  • 拭く(ローマ字):fuku
  • 掃く(ひらがな):はく
  • 掃く(ローマ字):haku
  1. TOP
  2. 言葉の違い
  3. 一般・日常
  4. 【拭く】と【掃く】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説