【父兄】と【保護者】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

父兄と保護者の分かりやすい違い
父兄と保護者は、どちらも子供の面倒を見る大人を指しますが、包括性が異なります。
父兄は主に男性の保護者を指す古い表現、保護者は性別を問わない現代的な表現です。
学校では性別に配慮して「保護者」を使うのが一般的になっています。
父兄とは?
父兄とは、もともと「父と兄」を意味し、家族の中の男性の保護者を指す言葉でした。転じて、児童・生徒の保護者を指す言葉として使われてきましたが、母親や女性の保護者を含まない表現であることから、現在では使用が控えられつつあります。
「父兄会」「父兄参観」など、かつては学校行事でよく使われていました。しかし、性別の偏りがある表現として、多くの場所で「保護者」に置き換えられています。
昭和時代の学校文書、古い規則、一部の伝統的な組織など、過去の名残として残っている場合がありますが、新しい文書では使われません。
父兄の例文
- ( 1 ) 昔は父兄会という名称が一般的だった。
- ( 2 ) 父兄参観日には父親が多く参加した時代もあった。
- ( 3 ) 古い書類には父兄という表記が残っている。
- ( 4 ) 父兄という言葉は、現代では不適切とされる。
- ( 5 ) 祖父の時代は父兄会が活発だったそうだ。
- ( 6 ) 父兄という表現から保護者への変更が進んでいる。
父兄の会話例
「昔の呼び方知ってる?」
「父兄会って言ってたらしいね」
「なぜ変わったの?」
「父兄だと母親が含まれないから」
「今は使わない?」
「父兄は古い表現だからね」
保護者とは?
保護者とは、未成年者を保護し、その監督・教育の責任を持つ人のことです。父母はもちろん、祖父母、親戚、里親、施設の職員など、実際に子供の養育に当たる人全てを含む包括的な表現です。性別に関係なく使える中立的な言葉です。
「保護者会」「保護者面談」「保護者の同意」など、現在の学校や公的機関では標準的に使われています。法的にも正式な用語として定着しています。
学校の連絡、医療機関での手続き、各種申請書など、子供に関わる公式な場面で広く使われる現代的で適切な表現です。
保護者の例文
- ( 1 ) 保護者の皆様へお知らせします。
- ( 2 ) 保護者会は来週の土曜日です。
- ( 3 ) 保護者の同意書が必要です。
- ( 4 ) 保護者面談で子供の様子を聞いた。
- ( 5 ) 緊急時は保護者に連絡します。
- ( 6 ) 保護者として責任を持って対応する。
保護者の会話例
「学校からの手紙きた?」
「保護者宛てのお知らせだね」
「誰が行ける?」
「保護者なら誰でもいいよ」
「祖母でも大丈夫?」
「もちろん、保護者だから」
父兄と保護者の違いまとめ
父兄は男性中心の古い表現、保護者は性別中立的な現代的表現です。
父兄は限定的で時代遅れ、保護者は包括的で適切という違いがあります。
現代では、すべての養育者を含む「保護者」を使うことが推奨されています。
父兄と保護者の読み方
- 父兄(ひらがな):ふけい
- 父兄(ローマ字):fukei
- 保護者(ひらがな):ほごしゃ
- 保護者(ローマ字):hogosha