【そこで】と【つきましては】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

【そこで】と【つきましては】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

そこでとつきましてはの分かりやすい違い

「そこで」は話の流れを受けて次の展開を示す一般的な接続詞で、カジュアルからフォーマルまで幅広く使用できます。一方、「つきましては」はビジネスや公式文書で使われる丁寧な接続表現で、前述の内容を踏まえて依頼や提案を行う際に用います。使用場面の改まり度と丁寧さのレベルに明確な違いがあります。

そこでとは?

「そこで」は、前に述べた内容や状況を受けて、それに基づいた次の行動、結論、提案などを導く接続詞です。

原因と結果、状況と対応を結びつける働きがあり、「だから」「それで」に近い意味を持ちます。日常会話から文章まで幅広く使用でき、「問題が発生した。そこで対策を考えた」のように、論理的な展開を示します。また、場面転換や話題の発展を表す際にも使われ、物語や説明文では重要な役割を果たします。

話し言葉では「そこでですね」と強調することもあり、相手の注意を引く効果もあります。

そこでの例文

  • ( 1 ) 雨が降ってきた。そこで傘を買った。
  • ( 2 ) 時間がない。そこで計画を変更しよう。
  • ( 3 ) 彼は疲れていた。そこで休憩を取ることにした。
  • ( 4 ) 売上が低迷している。そこで新戦略を立てた。
  • ( 5 ) 道が混んでいた。そこで別のルートを選んだ。
  • ( 6 ) 予算が足りない。そこで追加資金を申請した。

そこでの会話例

問題が発生したんだ。そこで君の意見を聞きたい。
なるほど、それで私に相談したのね。
締切が迫っている。そこで残業することにした。
大変だけど、頑張ってね。手伝うよ。
天気が悪い。そこで室内でイベントをしよう。
いいアイデアだね。準備を始めよう。

つきましてはとは?

「つきましては」は、前述の内容を踏まえて、それに関連する依頼、提案、説明などを丁寧に述べる際に使う接続表現です。

「つく(付く)」に丁寧語の「ます」と係助詞「は」が組み合わさった形で、ビジネス文書や公式な場面で多用されます。「会議を開催します。つきましては、ご出席をお願いします」のように、前置きから本題へと移る際の潤滑油的な役割を果たします。

相手への配慮を示しながら、スムーズに要件を伝える効果があり、メールや案内状、プレゼンテーションなどで重宝される、格式高い日本語表現の一つです。

つきましてはの例文

  • ( 1 ) 会議の日程が決まりました。つきましては、ご都合をお聞かせください。
  • ( 2 ) 新製品を発売いたします。つきましては、説明会を開催します。
  • ( 3 ) 契約更新の時期となりました。つきましては、条件の見直しをお願いします。
  • ( 4 ) イベントを企画しております。つきましては、ご協力をお願いいたします。
  • ( 5 ) 調査が完了しました。つきましては、結果をご報告いたします。
  • ( 6 ) 予算案をまとめました。つきましては、ご確認をお願いします。

つきましてはの会話例

会議の件でご連絡しました。つきましては、日程調整をお願いできますか。
承知いたしました。候補日をお送りします。
資料を拝見しました。つきましては、詳細な説明をいただけますか。
もちろんです。明日お時間をいただけますか。
ご提案を検討しました。つきましては、条件について相談したく。
ありがとうございます。前向きにお話を進めましょう。

そこでとつきましてはの違いまとめ

「そこで」と「つきましては」は、どちらも前の内容を受けて次を展開する接続表現ですが、使用場面と丁寧さのレベルが大きく異なります。

「そこで」は日常的で汎用性が高く、因果関係や論理的展開を示します。

「つきましては」はビジネスや公式場面に限定され、より丁寧で改まった印象を与えます。相手や状況に応じて使い分けることが、適切なコミュニケーションの鍵となります。

そこでとつきましてはの読み方

  • そこで(ひらがな):そこで
  • そこで(ローマ字):sokode
  • つきましては(ひらがな):つきましては
  • つきましては(ローマ字):tsukimashiteha
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