【したら】と【すると】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

したらとするとの分かりやすい違い
「したら」は仮定条件を表す接続助詞で、「もし〜したら」のように未来の可能性や想定を示します。
話し言葉的で、提案や推測によく使われます。「すると」は順接の接続詞で、前の事柄の直後に自然に起こる出来事を表し、時間的な連続性や因果関係を示します。
書き言葉でも話し言葉でも使われる汎用的な表現です。
したらとは?
「したら」は、動詞の連用形に「たら」が付いた仮定形で、条件や仮定を表す接続助詞です。
「もし雨が降ったら」「時間があったら」のように、まだ実現していない事柄や不確実な状況を想定する際に使います。また、「宿題が終わったら遊ぼう」のように、順序や条件を示すこともあります。話し言葉では「〜したらどう?」という形で、柔らかい提案や勧誘を表すこともできます。
未来の可能性、仮定の状況、条件付きの行動など、様々な文脈で使用される、日本語の基本的な条件表現の一つです。口語的で親しみやすい印象を与えるため、日常会話で頻繁に使われています。
したらの例文
- ( 1 ) 雨が降ったら、試合は中止です。
- ( 2 ) もし合格したら、お祝いをしよう。
- ( 3 ) 仕事が終わったら、連絡してください。
- ( 4 ) 困ったら、いつでも相談して。
- ( 5 ) もう少し待ったら、きっと来るよ。
- ( 6 ) 準備ができたら、出発しましょう。
したらの会話例
するととは?
「すると」は、前の文の内容を受けて、その直後に起きた出来事や、それによって生じた結果を述べる順接の接続詞です。
「ドアを開けた。すると、猫が入ってきた」のように、時間的な連続性を表します。また、「薬を飲んだ。すると、熱が下がった」のように、原因と結果の関係を示すこともあります。文章では段落の冒頭で使われることも多く、話の展開を明確にする効果があります。「そうすると」「とすると」などの変化形もあり、論理的な推論を示す場合にも使用されます。
客観的で落ち着いた印象を与え、物語や説明文で重要な役割を果たす接続表現です。
するとの例文
- ( 1 ) ボタンを押した。すると、画面が変わった。
- ( 2 ) 彼は立ち上がった。すると、みんなが拍手した。
- ( 3 ) 説明を聞いた。すると、理解できた。
- ( 4 ) 窓を開けた。すると、涼しい風が入ってきた。
- ( 5 ) 薬を変えた。すると、症状が改善した。
- ( 6 ) 努力を続けた。すると、成果が現れ始めた。
するとの会話例
したらとするとの違いまとめ
「したら」と「すると」は、文法的な機能が異なります。「したら」は仮定形として条件や仮定を表し、まだ起きていないことや不確実なことを示します。
「すると」は接続詞として、実際に起きた出来事の連続や因果関係を表します。未来の可能性を語るなら「したら」、過去の出来事や論理的な展開を述べるなら「すると」を使うのが適切です。
会話では両者が混同されることもありますが、正確な使い分けが大切です。
したらとするとの読み方
- したら(ひらがな):したら
- したら(ローマ字):shitara
- すると(ひらがな):すると
- すると(ローマ字):suruto