【お葬式】と【お通夜】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

お葬式とお通夜の分かりやすい違い
お葬式とお通夜は、どちらも故人を送る大切な儀式ですが、時期と目的に明確な違いがあります。
お通夜は亡くなった翌日の夜に行われることが多く、故人と最後の夜を過ごし、別れを惜しむ儀式です。元来は遺族や親族が夜通し故人に付き添うものでしたが、現在は夕方から2時間程度の「半通夜」が一般的です。一方、お葬式(葬儀・告別式)はお通夜の翌日に行われ、宗教的な葬送儀礼と社会的な告別の場として、故人を火葬場へ送り出す正式な儀式です。
服装はどちらも喪服が基本ですが、お通夜は急な訃報で駆けつけることもあるため、地味な平服でも許容されます。香典はどちらかで渡せばよく、両方参列する場合はお通夜で渡すことが多いです。
お葬式とは?
お葬式とは、故人を葬り送るための一連の儀式を指す言葉で、正式には「葬儀・告別式」と呼ばれます。通常、お通夜の翌日の日中に行われ、宗教的な葬送儀礼である「葬儀」と、故人と最後の別れを告げる「告別式」から構成されます。
葬儀では僧侶による読経や神官による祭詞奏上など、宗教に基づいた儀式が執り行われ、告別式では参列者が焼香や献花を行い、故人に別れを告げます。その後、出棺となり火葬場へ向かいます。お葬式は故人の死を社会的に確認し、遺族が喪に服すきっかけとなる重要な儀式です。
参列者は一般の方も含まれ、正式な喪服着用が基本となります。地域や宗教により形式は異なりますが、故人を敬い、遺族を慰める場として、日本の文化に深く根付いています。
お葬式の例文
- ( 1 ) 明日、祖父のお葬式が執り行われます。
- ( 2 ) お葬式には、できるだけ多くの親戚が参列する予定です。
- ( 3 ) お葬式の日程が決まりましたら、ご連絡いたします。
- ( 4 ) 会社を代表して、部長のお葬式に参列してきました。
- ( 5 ) お葬式での挨拶を頼まれて、緊張しています。
- ( 6 ) お葬式が終わってから、みんなで思い出話をしました。
お葬式の会話例
お通夜とは?
お通夜とは、葬儀の前夜に行われる、故人を偲び別れを惜しむ儀式です。
「通夜」の名は、遺族や親族が夜通し故人のそばに付き添い、線香を絶やさないようにする習慣から来ています。現代では夕方6時頃から2時間程度で終わる「半通夜」が主流となり、多くの人が参列しやすくなっています。お通夜では、僧侶による読経、焼香、通夜振る舞い(食事)が行われ、故人との思い出を語り合う場となります。
本来は近親者のみで行われていましたが、現在は仕事帰りに参列できることから、一般の会葬者も多く訪れます。服装は喪服が基本ですが、急な訃報で駆けつける場合は地味な平服でも許容されます。お通夜は故人と過ごす最後の夜として、遺族にとって大切な別れの時間となっています。
お通夜の例文
- ( 1 ) 今夜のお通夜には間に合うように、早めに退社します。
- ( 2 ) お通夜の会場は、自宅から近い斎場です。
- ( 3 ) 急な知らせでしたが、お通夜には何とか駆けつけました。
- ( 4 ) お通夜での焼香の作法を、事前に確認しておきました。
- ( 5 ) 仕事帰りにお通夜に参列するので、喪服を持参しています。
- ( 6 ) お通夜振る舞いでは、故人の好きだった料理が出されました。
お通夜の会話例
お葬式とお通夜の違いまとめ
お葬式は故人を正式に送り出す告別の儀式で、お通夜は前夜に故人を偲ぶ儀式という時期的・目的的な違いがあります。
お通夜は親しい人中心で略式も可、お葬式は一般参列者も含む正式な儀式です。
現代では仕事の都合でお通夜のみ参列する人も多く、どちらも故人を悼む大切な場として機能しています。
お葬式とお通夜の読み方
- お葬式(ひらがな):おそうしき
- お葬式(ローマ字):oso-shiki
- お通夜(ひらがな):おつや
- お通夜(ローマ字):otsuya