【切る】と【断つ】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

切ると断つの分かりやすい違い
切ると断つは、どちらも分離することですが、対象と意味の強さが違います。切るは紙を切る、電話を切るなど、物理的な分離や日常的な動作を表します。
断つは縁を断つ、酒を断つなど、関係や習慣を完全に終わらせる強い決意を表します。
切るは物理的・日常的、断つは精神的・決定的という違いがあります。
切るとは?
切るとは、刃物などを使って物を分離する、または何かを終了させる動作を表す基本的な動詞です。野菜を切る、髪を切る、紙を切るなど、物理的に分けることから、電話を切る、スイッチを切るなど、機能を停止させることまで、幅広い意味で使われます。
日常生活で最も頻繁に使われる動詞の一つで、料理、工作、美容など様々な場面で登場します。また、関係を切る、見切りをつけるなど、比喩的な使い方もあります。切り方も細かく切る、斜めに切る、輪切りにするなど、多様な表現があります。
切るは即座に実行できる動作を表すことが多く、比較的軽い意味合いで使われます。ただし、縁を切るのような場合は、より重い意味を持つこともあります。
切るの例文
- ( 1 ) 包丁で野菜を切って、サラダを作りました。
- ( 2 ) 美容院で髪を10センチ切りました。
- ( 3 ) はさみで紙を切って、工作をしています。
- ( 4 ) 電話を切ってから、大事なことを思い出しました。
- ( 5 ) 木の枝を切って、庭をきれいにしました。
- ( 6 ) クーポンを切り取って使ってください。
切るの会話例
断つとは?
断つとは、関係、習慣、つながりなどを完全に終わらせる、強い決意を伴う行為を表す言葉です。縁を断つ、連絡を断つ、酒を断つ、煙草を断つなど、主に精神的な決断や意志の強さを表現する際に使われます。断つには、二度と元に戻さないという決定的な意味が含まれています。
単に一時的にやめるのではなく、完全に関係を終わらせる、習慣を永久にやめるという強い意志を示します。退路を断つ、未練を断つなど、覚悟を決めて行動する際にも使われます。
物理的な意味でも命を断つ、息の根を断つなど、生命に関わる重大な場面で使われることがあります。断つは切るよりも重く、決定的で、後戻りできない行為を表す言葉です。
断つの例文
- ( 1 ) 彼とは完全に縁を断つことにしました。
- ( 2 ) 健康のために、酒を断つ決意をしました。
- ( 3 ) 悪い習慣を断つのは簡単ではありません。
- ( 4 ) 実家との連絡を断って、独立しました。
- ( 5 ) 退路を断って、新事業に挑戦します。
- ( 6 ) 煙草を断ってから、体調が良くなりました。
断つの会話例
切ると断つの違いまとめ
切ると断つは、行為の性質と決定性において大きく異なります。切るは物理的な分離や日常的な終了を表す一般的な動詞で、軽い意味から重い意味まで幅広く使われます。
断つは関係や習慣を完全に終わらせる決定的な行為で、強い意志と覚悟を伴います。切るは日常的な動作、断つは決定的な決断という違いがあります。
電話を切るは一時的な終了、連絡を断つは永続的な絶縁というように、意味の重さが異なります。
切ると断つの読み方
- 切る(ひらがな):きる
- 切る(ローマ字):kiru
- 断つ(ひらがな):たつ
- 断つ(ローマ字):tatsu