【意地っ張り】と【見栄っ張り】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

意地っ張りと見栄っ張りの分かりやすい違い
意地っ張りは自分の考えや主張を頑なに曲げない性格で、内面的な頑固さを表します。
見栄っ張りは他人に良く見られたいために実際以上に自分を飾る性格で、外面的な虚栄心を表します。
意地っ張りは信念の固執、見栄っ張りは外見の虚飾という違いがあり、動機と表れ方が異なります。
意地っ張りとは?
意地っ張りとは、自分の考えや主張を頑固に守り、なかなか曲げない性格を指す言葉です。
「意地」は自分の考えを通そうとする心、「張り」は強く主張することを意味します。間違いを認めたがらない、謝りたがらない、助けを求めたがらないなど、プライドや信念から来る頑なな態度を表します。素直になれない、柔軟性に欠けるという否定的な面もありますが、信念を貫く強さという肯定的な面もあります。
子供の強情さから大人の頑固さまで、年齢を問わず使われる表現です。人間関係において摩擦を生むこともありますが、時には必要な強さでもある、複雑な性格特性といえるでしょう。
意地っ張りの例文
- ( 1 ) 意地っ張りな性格のせいで、素直に謝れませんでした。
- ( 2 ) 彼女は意地っ張りだから、絶対に助けを求めない。
- ( 3 ) 意地っ張りな子供に手を焼いています。
- ( 4 ) 意地っ張りもほどほどにしないと、損をするよ。
- ( 5 ) 父は意地っ張りで、間違いを認めたがりません。
- ( 6 ) 意地っ張りな一面も、彼の魅力の一つです。
意地っ張りの会話例
見栄っ張りとは?
見栄っ張りとは、実際以上に自分を良く見せようとする虚栄心の強い性格を指す言葉です。「見栄」は外見や体裁、「張り」は必要以上に大きく見せることを意味します。
高級品を無理して買う、できないことをできると言う、お金持ちのふりをするなど、他人の目を過度に意識した行動を取る人を指します。社会的地位、経済力、能力などを実際より良く見せようとする心理が根底にあります。
見栄っ張りは、劣等感や承認欲求から生じることが多く、本来の自分を受け入れられない弱さの表れともいえます。しかし、向上心の現れという側面もあり、適度な見栄は社会生活において必要な場合もある、人間の複雑な心理を表す言葉です。
見栄っ張りの例文
- ( 1 ) 見栄っ張りな彼は、いつも高級車に乗っています。
- ( 2 ) 見栄っ張りが過ぎて、借金をしてしまいました。
- ( 3 ) 彼女の見栄っ張りな性格は、みんな知っています。
- ( 4 ) 見栄っ張りをやめれば、もっと楽に生きられるのに。
- ( 5 ) SNSでの見栄っ張りな投稿が目立ちます。
- ( 6 ) 見栄っ張りな人は、本当の友達ができにくい。
見栄っ張りの会話例
意地っ張りと見栄っ張りの違いまとめ
意地っ張りと見栄っ張りは、どちらもプライドに関わる性格ですが、その表れ方が異なります。
意地っ張りは内面的な頑固さで自分の信念に固執し、見栄っ張りは外面的な虚栄心で他人の評価を気にします。
意地っ張りは「曲げない」、見栄っ張りは「飾る」という行動の違いがあります。どちらも過度になると問題ですが、適度なら個性として受け入れられることもあります。
意地っ張りと見栄っ張りの読み方
- 意地っ張り(ひらがな):いじっぱり
- 意地っ張り(ローマ字):ijippari
- 見栄っ張り(ひらがな):みえっぱり
- 見栄っ張り(ローマ字):mieppari