【言い過ぎ】と【過言】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

言い過ぎと過言の分かりやすい違い
言い過ぎと過言は、どちらも度を超えた表現に関する言葉ですが、使い方が異なります。
言い過ぎは「さっきは言い過ぎた」のように、実際に不適切な発言をしてしまった行為を指します。過言は「~と言っても過言ではない」という形で、表現の妥当性を評価する際に使います。
日常では、失言の反省は「言い過ぎ」、強調表現の正当化は「過言ではない」と使い分けます。
言い過ぎとは?
言い過ぎとは、必要以上に強い言葉を使ったり、相手を傷つけるような発言をしてしまうことを表す名詞・動詞です。感情的になって本来言うべきでないことを言ってしまったり、度を超えた批判をしてしまう状況を指します。「言い過ぎた」「言い過ぎだ」という形でよく使われます。
日常生活では、ケンカや議論の最中に感情的になって起こることが多く、後で反省や謝罪の対象となります。「昨日は言い過ぎてごめん」「それは言い過ぎじゃない?」など、人間関係のトラブルに関連して使われることが多い表現です。
言い過ぎは、コミュニケーションの失敗を表す言葉で、相手との関係修復が必要になる場合があります。自分の発言を振り返って「言い過ぎたかな」と反省することは、良好な人間関係を保つために重要な姿勢です。
言い過ぎの例文
- ( 1 ) 昨日の会議で部下に言い過ぎてしまい、後で謝罪しました。
- ( 2 ) 怒りに任せて言い過ぎたことを、今とても後悔しています。
- ( 3 ) 「バカ」なんて言い過ぎだよ、もっと優しい言い方があるでしょう。
- ( 4 ) お母さんに言い過ぎちゃった。後で謝らないと。
- ( 5 ) 酔った勢いで言い過ぎて、友達を傷つけてしまいました。
- ( 6 ) 批判するのはいいけど、人格否定は言い過ぎだと思います。
言い過ぎの会話例
過言とは?
過言とは、実際よりも大げさに表現することを意味する名詞で、主に「過言ではない」という否定形で使われます。「最高と言っても過言ではない」のように、強い表現や極端な表現が実は適切であることを示す際に用いられます。単独で使うことは少ない言葉です。
ビジネスや文章、スピーチなどで、自分の主張を強調したいときによく使われます。「革命的と言っても過言ではない」「人生を変えたと言っても過言ではない」など、大げさに聞こえるかもしれない表現が実は的確であることを伝える効果的な表現方法です。
過言は文語的でやや硬い表現なので、日常会話よりも文章や公式な場面で使われることが多いです。「過言である」という肯定形もありますが、使用頻度は低く、ほとんどの場合「過言ではない」という形で、表現の正当性を主張する際に使われます。
過言の例文
- ( 1 ) 彼女は天才と言っても過言ではないほど、優秀な成績を収めています。
- ( 2 ) このラーメンは日本一と言っても過言ではない美味しさです。
- ( 3 ) 彼の努力は超人的と言っても過言ではありません。
- ( 4 ) この発明は革命的と言っても過言ではないでしょう。
- ( 5 ) 今回の成功は奇跡と言っても過言ではない出来事でした。
- ( 6 ) 彼女の美しさは女神のようだと言っても過言ではありません。
過言の会話例
言い過ぎと過言の違いまとめ
言い過ぎと過言の最大の違いは、実際の発言行為か表現の評価かという点です。言い過ぎは失言の事実、過言は表現の適切さの判断を表します。
日常生活では、感情的な発言を反省するときは「言い過ぎ」、強調表現を正当化するときは「過言ではない」を使います。
この使い分けを理解することで、適切な場面で適切な表現を選べるようになります。
言い過ぎと過言の読み方
- 言い過ぎ(ひらがな):いいすぎ
- 言い過ぎ(ローマ字):iisugi
- 過言(ひらがな):かごん
- 過言(ローマ字):kagonn