【ちなみに】と【ところで】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

ちなみにとところでの分かりやすい違い
「ちなみに」は現在の話題に関連する情報を補足的に付け加える接続詞で、「ところで」は話題を完全に変える際に使う接続詞です。前者は話の流れを維持し、後者は話の流れを断ち切ります。会話の連続性を重視するか、新しい話題に移るかで使い分けます。
ちなみにとは?
「ちなみに」は、現在話している内容に関連する補足的な情報を付け加える際に使う接続詞です。
「因みに」という漢字表記もありますが、通常はひらがなで書かれます。語源は「ちなむ(因む)」で、「関係がある」「つながりがある」という意味から派生しました。話の本筋から少し外れるが、関連性のある興味深い情報を提供する際に用いられます。「ちなみに私も同じ経験があります」「ちなみに、この店は有名人もよく来ます」のように使い、聞き手に追加の価値ある情報を提供します。
話題の連続性を保ちながら、会話を豊かにする効果があります。
ちなみにの例文
- ( 1 ) この店のラーメンは美味しいです。ちなみに、餃子も絶品ですよ。
- ( 2 ) 彼は東大出身です。ちなみに、弟さんも東大だそうです。
- ( 3 ) 明日は晴れの予報です。ちなみに、気温は25度まで上がります。
- ( 4 ) この本は売れています。ちなみに、作者は新人です。
- ( 5 ) 会議は3時からです。ちなみに、場所は変更になりました。
- ( 6 ) 彼女は英語が得意です。ちなみに、留学経験があります。
ちなみにの会話例
ところでとは?
「ところで」は、それまでの話題から完全に別の話題に転換する際に使う接続詞です。
漢字では「所で」とも書きますが、ひらがな表記が一般的です。今まで話していたことをいったん区切り、新しい話題を導入する機能があります。「ところで、明日の予定は?」「ところで、別の件ですが」のように使い、話題の断絶を明確に示します。ビジネスシーンでは複数の議題を扱う際に便利で、メールでも段落の冒頭で使われます。
急な話題転換は唐突な印象を与えることもあるため、相手の様子を見ながら使うことが大切です。
ところでの例文
- ( 1 ) 今日は楽しかったね。ところで、明日の予定は?
- ( 2 ) 資料ありがとうございます。ところで、別の件ですが...
- ( 3 ) 天気がいいですね。ところで、お昼は何を食べますか?
- ( 4 ) その話は後にしましょう。ところで、報告書は完成しましたか?
- ( 5 ) 面白い映画でしたね。ところで、駐車料金は払いました?
- ( 6 ) 仕事お疲れ様でした。ところで、飲みに行きませんか?
ところでの会話例
ちなみにとところでの違いまとめ
「ちなみに」と「ところで」は、会話の流れを制御する接続詞ですが、方向性が正反対です。
「ちなみに」は関連情報を追加して話題を深め、「ところで」は新しい話題に切り替えます。
連続性を保つか断ち切るかの違いで、「ちなみに」は補足、「ところで」は転換という明確な使い分けがあります。
ちなみにとところでの読み方
- ちなみに(ひらがな):ちなみに
- ちなみに(ローマ字):chinamini
- ところで(ひらがな):ところで
- ところで(ローマ字):tokorode