【漁る】と【すなどる】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

漁るとすなどるの分かりやすい違い
「漁る」は魚介類を捕ることから転じて、物を探し回ったり詮索したりする行為を表す一般的な言葉です。一方「すなどる」は魚を捕る漁法の一種で、主に川魚を手づかみで捕ることを指す方言的な表現です。
「漁る」は比喩的に情報や物を探す意味でも使われますが、「すなどる」は実際の漁の行為に限定されます。前者は日常的に使われ、後者は地域限定的で専門的な用語という違いがあります。
漁るとは?
「漁る」は、もともと魚や貝などの水産物を捕ることを意味する動詞ですが、現代では比喩的な意味で広く使われています。
物を探し回る、詮索する、あちこち探すという意味で用いられることが多く、「ゴミ箱を漁る」「情報を漁る」「古本を漁る」などの表現があります。また、食べ物を貪るように食べる様子を表すこともあります。漢字の「漁」は魚を捕ることを表しますが、実際の使用では魚とは関係ない場面でも使われます。やや品のない、がさつな印象を与えることもあるため、使用する文脈には注意が必要です。
日常会話から文章まで幅広く使われる、汎用性の高い動詞です。
漁るの例文
- ( 1 ) 冷蔵庫を漁って食べ物を探す
- ( 2 ) 古本屋で掘り出し物を漁る
- ( 3 ) インターネットで情報を漁る
- ( 4 ) ポケットを漁って小銭を探した
- ( 5 ) 資料を漁って必要な部分を見つける
- ( 6 ) ゴミ箱を漁るのはやめなさい
漁るの会話例
すなどるとは?
「すなどる」は、主に川や浅瀬で魚を手づかみで捕る伝統的な漁法を指す言葉です。「漁る(すなどる)」と書くこともありますが、一般的にはひらがなで表記されます。
地域によって「すなどり」とも呼ばれ、特に夏の川遊びの一つとして親しまれています。素手や簡単な道具を使って、川底の石の下や岩の隙間に隠れている魚を捕まえる行為を指します。アユ、ハヤ、ドジョウなどの川魚が主な対象です。方言的な要素が強く、地域によって認知度が異なります。
都市部では聞き慣れない言葉かもしれませんが、川遊びの文化が残る地域では今でも使われている言葉です。
すなどるの例文
- ( 1 ) 子供たちが川ですなどりを楽しんだ
- ( 2 ) すなどりで小魚を数匹捕まえた
- ( 3 ) 夏休みは毎日すなどりに行った
- ( 4 ) すなどるには慣れとコツが必要だ
- ( 5 ) 祖父にすなどりを教えてもらった
- ( 6 ) すなどりは夏の風物詩だ
すなどるの会話例
漁るとすなどるの違いまとめ
「漁る」と「すなどる」は、基本的な意味は関連していますが、使用範囲と具体性が大きく異なります。
「漁る」は魚を捕ることから転じて、広く「探し回る」意味で使われる一般的な動詞です。一方「すなどる」は川で手づかみで魚を捕る具体的な行為のみを指す、地域限定的な言葉です。「漁る」は比喩的表現として日常的に使われますが、「すなどる」は実際の漁の場面でしか使われません。
認知度も大きく異なり、「漁る」は全国的に通じますが、「すなどる」は方言として一部地域でのみ使われます。
漁るとすなどるの読み方
- 漁る(ひらがな):あさる
- 漁る(ローマ字):asaru
- すなどる(ひらがな):すなどる
- すなどる(ローマ字):sunadoru