【穀物】と【穀類】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

穀物と穀類の分かりやすい違い
穀物は、米や麦など、食用となる植物の実や種子そのものを指す言葉です。穀類は、穀物を生物学的に分類したグループ全体を指す、より学術的な言葉です。
穀物は実や種子・具体的、穀類は分類群・学術的という微妙な違いがありますが、ほぼ同じ意味で使われます。
穀物とは?
穀物とは、主に食用とされる植物の種子や実を指し、米、小麦、大麦、トウモロコシ、キビ、アワ、ヒエなどが含まれます。穀物を挽く、穀物の収穫など、具体的な実体としての種子を意識した表現で、農業や食料としての側面を強調する際に使用されます。
穀物は人類の主食として最も重要な食料であり、炭水化物の主要な供給源です。世界の食料供給の約半分を穀物が占め、地域により主要穀物は異なります。日本では米、欧米では小麦、中南米ではトウモロコシが中心です。最近では、雑穀として古代穀物も注目されています。
栄養面では、穀物は炭水化物だけでなく、食物繊維、ビタミンB群、ミネラルも含みます。全粒穀物は特に栄養価が高く、生活習慣病予防にも効果的とされています。穀物酢、穀物コーヒーなど、加工品も多様です。
穀物の例文
- ( 1 ) 古代穀物のキヌアを料理に取り入れています。
- ( 2 ) 穀物の価格高騰が、家計に影響しています。
- ( 3 ) 全粒穀物は、精白したものより栄養価が高いです。
- ( 4 ) 穀物を主食とする文化は、世界中にあります。
- ( 5 ) 穀物アレルギーの方も増えているそうです。
- ( 6 ) 地元産の穀物を使った商品開発をしています。
穀物の会話例
穀類とは?
穀類とは、イネ科を中心とした、食用種子を生産する植物の分類学的グループを指す学術用語です。穀類の栄養、穀類アレルギー、主食用穀類など、より科学的・統計的な文脈で使用され、植物学的な分類や栄養学的な議論で好まれる表現です。
食事バランスガイドでは主食(穀類)として位置づけられ、一日の食事の基礎となる食品群です。穀類は、精白度により精白穀類と全粒穀類に分けられ、後者の健康効果が注目されています。穀類加工品にはパン、麺類、シリアルなども含まれます。
学術的には、穀類は単子葉植物綱イネ目イネ科に属する植物が中心ですが、ソバ(タデ科)やキヌア(ヒユ科)など、他科の植物も機能的に穀類として扱われることがあります。
穀類の例文
- ( 1 ) 穀類を中心とした食事で、健康的にダイエットできました。
- ( 2 ) 主食の穀類は、エネルギー源として重要です。
- ( 3 ) 穀類の摂取量が減少傾向にあるそうです。
- ( 4 ) 発芽穀類は、栄養価がさらに高まります。
- ( 5 ) 穀類由来の食物繊維を意識して摂っています。
- ( 6 ) 様々な穀類を混ぜた雑穀米が好きです。
穀類の会話例
穀物と穀類の違いまとめ
穀物は実体としての種子を意識した表現、穀類は分類学的グループを意識した表現という違いがあります。穀物を炊くは自然ですが穀類を炊くはやや不自然、逆に穀類の分類は自然ですが穀物の分類はあまり使いません。
ただし、日常的にはほぼ同じ意味で使われています。
実用上はどちらを使っても通じ、文脈により自然な方を選択すれば良いでしょう。
穀物と穀類の読み方
- 穀物(ひらがな):こくもつ
- 穀物(ローマ字):kokumotsu
- 穀類(ひらがな):こくるい
- 穀類(ローマ字):kokurui