【変動金利】と【フローティングレート】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

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変動金利とフローティングレートの分かりやすい違い
変動金利は、市場の金利動向に合わせて定期的に見直される金利のことで、日本でよく使われる言葉です。
フローティングレートは、英語のFloating Rateから来た言葉で、変動金利とまったく同じ意味です。
どちらも金利が固定されずに変わる仕組みのことで、日本では変動金利、国際取引ではフローティングレートと呼ばれます。
変動金利とは?
変動金利とは、市場金利の動向に応じて定期的に見直される金利のことです。住宅ローンでは半年ごと、企業向け融資では3ヶ月ごとに見直されることが一般的です。基準となる金利短期プライムレートなどに一定の利率を上乗せして決定されます。
企業の資金調達において、変動金利は金利下降局面では有利ですが、上昇局面ではコスト増加のリスクがあります。そのため、金利スワップなどのヘッジ手段と組み合わせて利用されることも多く、リスク管理が重要になります。
変動金利型融資は、固定金利より当初の金利が低く設定される傾向がありますが、将来の金利変動リスクを借り手が負うことになります。企業の財務戦略では、固定金利との適切な組み合わせが求められます。
変動金利の例文
- ( 1 ) 変動金利での借入により、現在の低金利メリットを享受しています。
- ( 2 ) 変動金利ローンの金利見直し時期が近づいているので、市場動向を注視しています。
- ( 3 ) 金利上昇リスクに備えて、変動金利の一部を固定金利に切り替えました。
- ( 4 ) 変動金利型融資は、短期プライムレートに1.5%を上乗せした条件です。
- ( 5 ) 変動金利のリスクヘッジとして、金利キャップの購入を検討中です。
- ( 6 ) 企業向け変動金利融資は、3ヶ月ごとの見直しが一般的です。
変動金利の会話例
フローティングレートとは?
フローティングレートとは、英語のFloating Rateをカタカナ表記したもので、変動金利と同じ意味を持ちます。国際金融市場では標準的な用語で、LIBORロンドン銀行間取引金利やSOFR担保付翌日物調達金利などの指標金利に連動して変動します。
フローティングレートは、「LIBOR + 2%」のように、基準金利にスプレッド上乗せ金利を加えて表示されることが一般的です。国際的な融資契約では、金利改定の頻度、基準日、計算方法などが詳細に規定されます。
グローバル企業の資金調達では、フローティングレートが主流となっており、通貨や市場に応じて異なる基準金利が使用されます。最近では、LIBORの廃止に伴い、各国の代替金利指標への移行が進んでいます。
フローティングレートの例文
- ( 1 ) ドル建てフローティングレート融資を、有利な条件で調達できました。
- ( 2 ) フローティングレートは、SOFR + 150bpsベーシスポイントで設定されています。
- ( 3 ) フローティングレートローンの金利スワップで、実質固定化を図りました。
- ( 4 ) 各銀行のフローティングレート条件を比較し、最適な調達先を選定しました。
- ( 5 ) ユーロ建てフローティングレートは、EURIBORユーリボー基準です。
- ( 6 ) フローティングレートエクスポージャーの管理は、財務部の重要課題です。
フローティングレートの会話例
変動金利とフローティングレートの違いまとめ
変動金利とフローティングレートは同じ変動型金利を指す言葉で、日本語と英語の違いです。
日本国内の取引では「変動金利」、国際金融や外資系銀行との取引では「フローティングレート」という表現が一般的です。どちらも市場金利に連動する金利という点で同じです。
金融のグローバル化に伴い、両方の用語を理解し、適切に使い分けることが重要になっています。
変動金利とフローティングレートの読み方
- 変動金利(ひらがな):へんどうきんり
- 変動金利(ローマ字):hendou kinri
- フローティングレート(ひらがな):ふろーてぃんぐれーと
- フローティングレート(ローマ字):furootingu reeto