【IFRS】と【日本基準】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

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IFRSと日本基準の分かりやすい違い

IFRSと日本基準は、どちらも企業の財務報告ルールですが、考え方や具体的な処理が異なります。

IFRSは世界共通の会計ルールを目指し、日本基準は日本の商慣習や法制度に基づいたルールです。

この違いを理解することで、国際的な企業比較や会計制度の背景を深く理解できます。

IFRSとは?

IFRS(国際財務報告基準、International Financial Reporting Standards)とは、ロンドンに本部を置く国際会計基準審議会(IASB)が策定する、世界共通の会計基準です。140以上の国と地域で採用され、会計の世界共通語と呼ばれます。投資家が国境を越えて企業を比較できるよう、経済的実質を重視した原則主義的なアプローチを採用しています。

金融機関や機関投資家にとって、IFRSは国際的な投資判断の基礎となります。例えば、のれんの非償却、開発費の資産計上、包括利益の表示など、日本基準とは異なる特徴があります。公正価値(時価)評価を重視し、将来キャッシュフローに基づく企業価値評価との親和性が高いとされています。

特に重要なのは、IFRSが原則主義を採用していることです。詳細なルールではなく原則を示し、企業が経済実態に応じて判断することを求めます。このため、適用には高度な専門性と判断力が必要となります。

IFRSの例文

  • ( 1 ) IFRS適用により、のれん償却が不要となり、営業利益が大幅に改善しました。
  • ( 2 ) IFRS移行プロジェクトでは、収益認識基準の見直しに最も時間を要しました。
  • ( 3 ) グローバル企業として、IFRSによる統一的な業績管理体制を構築しています。
  • ( 4 ) IFRS財務諸表により、海外投資家からの資金調達が容易になりました。
  • ( 5 ) 開発費の資産計上により、IFRSベースでは研究開発型企業の実態がより適切に表現されます。
  • ( 6 ) IFRS適用企業として、四半期ごとに詳細な注記開示を行っています。

IFRSの会話例

IFRSと日本基準で利益が大きく違うのはなぜですか?
主にのれん償却の有無が影響します。IFRSは非償却のため、M&Aが多い企業ほど差が大きくなります。
どちらの基準を選ぶべきですか?
企業の国際展開度、投資家構成、コスト・ベネフィットを総合的に判断します。強制ではなく任意選択です。
IFRS適用は大変ですか?
初度適用は確かに負担が大きいです。システム改修、人材育成、内部統制の見直しなど、2-3年の準備期間が必要です。

日本基準とは?

日本基準とは、企業会計審議会が定める企業会計原則を中心に、日本の法制度や商慣習を反映して発展してきた会計基準の総称です。金融商品取引法、会社法、税法との整合性を重視し、詳細な規定を設ける細則主義的アプローチが特徴です。日本企業の大多数が採用しており、日本の経済実態に即した会計処理を可能にします。

銀行の融資審査や税務申告では、日本基準による財務諸表が基本となります。のれんの規則的償却、退職給付の回廊アプローチ、税効果会計の詳細規定など、保守的で安定的な会計処理を重視します。中小企業にとっては、理解しやすく実務的な基準として定着しています。

注目すべきは、日本基準がコンバージェンス(収斂)を通じてIFRSとの差異を縮小させてきたことです。しかし、日本の法制度や税制との関係から、完全な一致は困難であり、両基準の並存が続いています。

日本基準の例文

  • ( 1 ) 日本基準の安定性と予測可能性は、当社の保守的な経営方針に合致しています。
  • ( 2 ) 日本基準によるのれん償却により、M&Aの投資回収を規律的に管理しています。
  • ( 3 ) 税務申告との親和性から、日本基準の継続適用を選択しました。
  • ( 4 ) 日本基準の詳細な規定により、会計処理の判断に迷うことが少なくなりました。
  • ( 5 ) 中小企業向けの簡便的な日本基準により、過度な事務負担を回避しています。
  • ( 6 ) 日本基準からIFRSへの差異調整表を作成し、投資家の理解促進に努めています。

日本基準の会話例

日本基準は遅れているのですか?
そうではありません。日本の実情に合った優れた基準です。IFRSとの差異も年々縮小しています。
両基準の財務諸表を比較する際の注意点は?
のれん、退職給付、収益認識などの主要な差異を把握し、必要に応じて調整することが重要です。
今後、日本基準はなくなるのですか?
当面は存続の見込みです。IFRSの任意適用は拡大していますが、多くの企業が日本基準を使い続けています。

IFRSと日本基準の違いまとめ

IFRSと日本基準の本質的な違いは、グローバル統一性と国内整合性のどちらを重視するかという点です。IFRSは国際比較可能性を、日本基準は国内法制度との調和を優先します。会計処理では、IFRSが経済的実質と将来志向、日本基準が法的形式と確実性を重視する傾向があります。

例えば、のれん償却の有無、収益認識のタイミングなどに違いが現れます。企業選択では、海外展開企業はIFRS、国内中心企業は日本基準という使い分けが一般的です。

投資家は両基準の違いを理解した上で、適切な調整を行って企業比較をする必要があります。

IFRSと日本基準の読み方

  • IFRS(ひらがな):あいえふあーるえす
  • IFRS(ローマ字):aiefua-ruesu
  • 日本基準(ひらがな):にほんきじゅん
  • 日本基準(ローマ字):nihonnkijunn
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