【独断】と【専断】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

独断と専断の分かりやすい違い
独断と専断は、どちらも一人で決めることですが、ニュアンスが異なります。
独断は相談せず勝手に決める否定的な行為、専断は権限内で責任を持って決める行為です。
「独断で決めるな」と批判し、「専断処理」は業務上認められることもあります。
独断とは?
独断とは、他人の意見を聞かずに、自分一人の判断で物事を決めることです。相談や協議をすべき場面で、勝手に決定してしまう行為を指し、多くの場合、批判的な意味で使われます。独りよがりな判断という否定的なニュアンスが強い言葉です。
「独断で決める」「独断専行」「独断的な判断」など、協調性に欠ける行動を批判する時に使います。チームワークを乱す行為として問題視されることが多いです。
会議を経ずに重要事項を決める、相談なく計画を変更する、周囲の意見を無視するなど、組織内での問題行動を指摘する場面で使われます。
独断の例文
- ( 1 ) 重要な契約を独断で結んでしまった。
- ( 2 ) 彼の独断的な行動が、チームの和を乱している。
- ( 3 ) 独断で予算を使うのは許されない。
- ( 4 ) 上司の独断により、計画が大きく変更された。
- ( 5 ) 独断専行は組織にとって大きなリスクだ。
- ( 6 ) みんなの意見を聞かず、独断で決めるのはよくない。
独断の会話例
「なぜ相談しなかったの?」
「すみません、独断で決めてしまいました」
「会議なしで決めたの?」
「独断だったと反省しています」
「チームの意見は?」
「独断的すぎたと思います」
専断とは?
専断とは、一人で決定する権限を持って、または緊急時に責任を持って判断することです。独断と似ていますが、職務上の権限や緊急性がある場合の判断を指すことが多く、必ずしも否定的ではありません。責任の所在が明確な決断です。
「専断処理」「専断的措置」「緊急時の専断」など、権限や責任に基づく単独判断を表します。ビジネスや行政の場面で使われることがあります。
災害時の緊急判断、権限委譲された業務処理、責任者不在時の決定など、正当な理由がある単独判断の場面で使われます。
専断の例文
- ( 1 ) 緊急時には現場責任者の専断が認められている。
- ( 2 ) 社長の専断により、新事業への投資が決定した。
- ( 3 ) 専断処理できる金額には上限がある。
- ( 4 ) 災害時は市長の専断で避難指示を出せる。
- ( 5 ) この件は部長の専断事項です。
- ( 6 ) 専断的な措置が必要な場合もある。
専断の会話例
「緊急でどうしたの?」
「責任者として専断しました」
「権限はあったの?」
「規定により専断処理が認められています」
「報告は?」
「専断後、すぐに報告しました」
独断と専断の違いまとめ
独断は批判的で勝手な判断、専断は権限に基づく責任ある判断です。
独断は協調性の欠如、専断は職務上の必要性を含むことがあります。
チームでは独断を避け、必要な時は責任を持って専断することも大切です。
独断と専断の読み方
- 独断(ひらがな):どくだん
- 独断(ローマ字):dokudann
- 専断(ひらがな):せんだん
- 専断(ローマ字):senndann