【非営利】と【営利】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

非営利と営利の分かりやすい違い
非営利と営利は、組織や事業の目的が正反対の言葉です。非営利は、お金儲けを目的とせず、社会のために活動する組織です。
営利は、利益を上げてお金を儲けることを目的とする組織です。
非営利は社会貢献重視、営利は利益重視と覚えると分かりやすいでしょう。
非営利とは?
非営利とは、利益の追求を主目的とせず、社会貢献や公益的な活動を行う組織形態を指します。NPO法人、社団法人、財団法人、学校法人、宗教法人などが該当します。収益事業を行うことは可能ですが、得られた利益は組織の目的達成のために再投資され、構成員への分配は行いません。
税制上の優遇措置を受けられることが多く、寄付金控除の対象となる場合もあります。透明性の高い運営と情報公開が求められ、理事会などのガバナンス体制の整備が必要です。社会課題の解決を使命とし、ボランティアの参加も多いのが特徴です。
近年は社会的企業やソーシャルビジネスとして、持続可能な事業モデルを構築する非営利組織も増加しています。行政や企業との協働により、社会的インパクトを創出しています。
非営利の例文
- ( 1 ) 非営利団体として、地域の子ども食堂を運営しています。
- ( 2 ) 当社は非営利法人ですが、持続可能な経営を心がけています。
- ( 3 ) 非営利組織の理事として、ガバナンス強化に取り組んでいます。
- ( 4 ) 非営利活動への寄付金は、税制優遇の対象となります。
- ( 5 ) 非営利セクターでのキャリアを通じて、社会貢献を実現しています。
- ( 6 ) 企業との協働により、非営利事業の規模を拡大しました。
非営利の会話例
営利とは?
営利とは、事業活動を通じて利益を追求し、その利益を出資者(株主等)に分配することを目的とする組織形態です。株式会社、合同会社、合資会社、合名会社などの会社形態が該当します。市場経済の主要な担い手として、商品・サービスの提供により収益を上げることを目指します。
株主への配当、役員報酬、従業員への賞与など、利益の分配が可能です。競争原理に基づき、効率性と収益性を追求します。法人税等の納税義務があり、企業の社会的責任(CSR)も求められます。
資金調達の選択肢が豊富で、株式発行や借入により事業拡大が可能です。営利企業も社会貢献活動を行いますが、あくまで持続的な利益創出が前提となります。株主価値の最大化と社会価値の創造のバランスが重要な経営課題です。
営利の例文
- ( 1 ) 営利企業として、株主価値の向上を経営目標に掲げています。
- ( 2 ) 営利事業の収益を活用し、CSR活動も積極的に展開しています。
- ( 3 ) 営利目的の新規事業により、売上高が30%増加しました。
- ( 4 ) 営利法人への転換により、資金調達の選択肢が広がりました。
- ( 5 ) 営利組織として、競争優位性の確立を最優先に考えています。
- ( 6 ) 営利部門と非営利部門を分離し、それぞれの目的を明確化しました。
営利の会話例
非営利と営利の違いまとめ
非営利と営利の最大の違いは、利益の扱い方にあります。非営利は利益を社会的使命の実現に再投資し、営利は利益を出資者に分配します。
組織の目的、税制、ガバナンス、資金調達方法など、多くの面で異なる特徴を持ちます。どちらも社会に必要な存在として、それぞれの役割を果たしています。
近年は両者の境界が曖昧になりつつあり、社会的企業など新しい組織形態も登場しています。
非営利と営利の読み方
- 非営利(ひらがな):ひえいり
- 非営利(ローマ字):hieiri
- 営利(ひらがな):えいり
- 営利(ローマ字):eiri