【表す】と【著す】の違いとは？例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

表すと著すの分かりやすい違い

表すと著すは、同じ「あらわす」と読みますが、意味が全く異なります。

表すは気持ちや意味を示すこと、著すは本や論文を書くことを指します。

感謝を「表す」、小説を「著す」というように使い分けます。

表すとは？

表すとは、心の中にある感情や考え、物事の意味や状態などを、言葉や行動、表情などで外に示すことです。目に見えないものを、他の人に分かるような形で示す行為全般を指します。日常生活で頻繁に使われる基本的な動詞です。

「気持ちを表す」「数値で表す」「態度で表す」など、様々な方法で何かを示す時に使います。コミュニケーションの基本となる重要な言葉です。

感謝の気持ちを伝える、データをグラフで示す、表情で喜びを見せるなど、日常のあらゆる場面で使われる身近な表現です。

表すの例文

( 1 ) 彼女は笑顔で喜びを表した。
( 2 ) グラフは売上の推移を表している。
( 3 ) この記号は危険を表すマークだ。
( 4 ) 言葉では表せないほど感謝している。
( 5 ) 彼の態度が不満を表していた。
( 6 ) データを分かりやすく表す工夫が必要だ。

表すの会話例

「ありがとうって伝えたい」

「手紙で感謝を表すのはどう？」

「この数字の意味は？」

「去年との差を表してるよ」

「顔に出てるよ」

「疲れが表情に表れてる？」

著すとは？

著すとは、本や論文、記事などの文章作品を書いて世に出すことです。単に「書く」よりも、まとまった作品として完成させ、出版や発表することを含む、より専門的で格式の高い表現です。著者として作品を生み出す行為を指します。

「本を著す」「論文を著す」「大作を著す」など、執筆活動や出版に関する場面で使います。学術的、文学的な文脈で使われることが多い言葉です。

作家の執筆活動、学者の研究発表、専門書の出版など、文章作品を創作する場面で使われる格調高い表現です。