【かすか】と【わずか】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

かすかとわずかの分かりやすい違い
かすかとわずかは、どちらも少ない・小さい様子を表す形容動詞ですが、対象が異なります。かすかは音、光、匂いなど、五感で感じるものがほとんど感じられないほど微弱な様子を表します。
一方、わずかは数、量、時間など、数量的に測れるものが少ない様子を表し、より具体的です。
日常生活では、かすかな音、わずかな時間など、感覚的か数量的かで使い分けることで、より正確に少なさの種類を表現できます。
かすかとは?
かすかは、音、光、匂い、記憶など、感覚的にほとんど感じられないほど微弱な様子を表す形容動詞です。微かと漢字で書き、あるかないか分からないほどの弱さを表現します。
日常生活では、遠くの音、薄い香り、弱い光、おぼろげな記憶、微妙な気配などに使われます。詩的で繊細な表現として、文学作品でもよく使われる美しい言葉です。かすかという表現は、日本人の繊細な感性を表し、微細なものを感じ取る能力を示します。
静寂の中で聞こえる小さな音や、ほのかな香りなど、日本文化のわび・さびにも通じる表現です。
かすかの例文
- ( 1 ) かすかな音が聞こえた。
- ( 2 ) かすかに香水の匂いがする。
- ( 3 ) かすかな希望を持っている。
- ( 4 ) 遠くにかすかな光が見えた。
- ( 5 ) かすかな記憶が残っている。
- ( 6 ) かすかに微笑んだ。
かすかの会話例
わずかとは?
わずかは、数、量、程度などが少ない様子を表す形容動詞です。僅かと漢字で書き、数量的に測定できるものの少なさを客観的に表現します。日常生活では、少ない金額、短い時間、小さな差、少人数、短い距離などに使われます。
わずか○○だけという形で、その少なさを強調することも多い表現です。わずかという表現は、具体的な数値と組み合わせて使われることが多く、客観的な少なさを示します。
ビジネスや学術的な文章でも使われる、正確性を重視した表現です。
わずかの例文
- ( 1 ) わずか5分で到着した。
- ( 2 ) わずかな差で負けた。
- ( 3 ) わずか3人しか来なかった。
- ( 4 ) わずかな可能性に賭ける。
- ( 5 ) 給料がわずかに上がった。
- ( 6 ) わずかな時間を有効に使う。
わずかの会話例
かすかとわずかの違いまとめ
かすかとわずかは、少なさを表しますが、対象が異なります。かすかは感覚的に感じる微弱さを、わずかは数量的に測れる少なさを表現します。
感覚的か数量的かで使い分けることで、より正確に少なさの種類を伝えることができます。日常会話では、五感で感じるものはかすか、数えられるものはわずかを使うなど、対象の性質に応じて選ぶことで、適切な表現ができます。
かすかとわずかの読み方
- かすか(ひらがな):かすか
- かすか(ローマ字):kasuka
- わずか(ひらがな):わずか
- わずか(ローマ字):wazuka