【溺れる】と【沈む】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

溺れると沈むの分かりやすい違い
溺れると沈むは、どちらも水に関係する言葉ですが、意味が違います。
溺れるは、水の中で息ができなくなって苦しむことです。泳げない人が深い水に入ったり、波にのまれたりしたときに起こります。命に関わる危険な状態です。沈むは、物や人が水の中に向かって下がっていくことです。石を水に投げると沈むように、重力で下に行くことを表します。
溺れるは危険な状態、沈むは下への動きという違いがあります。
溺れるとは?
溺れるとは、水中で呼吸ができなくなり、生命の危険にさらされる状態を意味します。泳げない、体力が尽きた、パニックになったなどの理由で、水から顔を出せなくなることを指します。
比喩的には、仕事に溺れる愛に溺れるのように、何かに深くはまり込んで抜け出せない状態も表現します。物事に没頭しすぎて冷静さを失う様子を示します。
水難事故の際に使われる深刻な言葉であり、溺れている人を助ける溺れないよう注意するなど、安全に関わる文脈で頻繁に使用されます。
溺れるの例文
- ( 1 ) 海で溺れる事故が発生した。
- ( 2 ) 子供が溺れないよう監視する。
- ( 3 ) 仕事に溺れて家族を顧みない。
- ( 4 ) お酒に溺れる生活は良くない。
- ( 5 ) プールで溺れそうになった経験がある。
- ( 6 ) ギャンブルに溺れて借金を作った。
溺れるの会話例
沈むとは?
沈むとは、物体が液体や気体の中を下方に移動することを意味します。重力の作用により、密度の高いものが下に向かう現象を表します。船が沈む太陽が沈むのように使います。
物理的な下降だけでなく、気持ちが沈む雰囲気が沈むなど、精神的・抽象的な落ち込みも表現します。また沈黙の沈のように、静かになることも意味します。
必ずしも水に関係するわけではなく、地盤が沈む日が沈むなど、様々な下方への移動や低下を表す汎用的な言葉です。
沈むの例文
- ( 1 ) 重い石は水に沈む。
- ( 2 ) 船が嵐で沈んでしまった。
- ( 3 ) 太陽が西に沈む。
- ( 4 ) 気分が沈んで何もする気が起きない。
- ( 5 ) 建物の基礎が地盤沈下で沈む。
- ( 6 ) 夕日が地平線に沈むのを眺めた。
沈むの会話例
溺れると沈むの違いまとめ
溺れるは水中での呼吸困難による危険な状態、沈むは下方への移動を表すという違いがあります。
溺れるは生命の危機を伴う緊急事態を示し、沈むは物理的な下降運動を表します。人が水に入る場合、溺れるは苦しんでいる状態、沈むは下に向かう動作です。
どちらも水に関連しますが、溺れるは危険性、沈むは方向性に焦点があることを理解しましょう。
溺れると沈むの読み方
- 溺れる(ひらがな):おぼれる
- 溺れる(ローマ字):oboreru
- 沈む(ひらがな):しずむ
- 沈む(ローマ字):shizumu