【暗闇】と【闇】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

暗闇と闇の分かりやすい違い
暗闇は光がなく真っ暗な状態や場所を指す具体的な表現で、物理的な暗さを強調します。
闇は暗いことを表す抽象的な概念で、物理的な暗さだけでなく、心理的・社会的な暗部も表現します。暗闇は具体的・物理的、闇は抽象的・比喩的という違いがあり、使用される文脈の幅が異なります。
暗闇とは?
暗闇(くらやみ)とは、光が全くまたはほとんどない、真っ暗な状態や場所を指す具体的な言葉です。
「暗」と「闇」を重ねることで、暗さを強調した表現となっています。停電による暗闇、洞窟の暗闇、夜の暗闇など、物理的に光が届かない状況を表現する際に使用されます。視覚的に何も見えない状態を強調し、その中での不安感や恐怖感を伴うことも多い表現です。
「暗闇の中を手探りで進む」のように、具体的な行動や状況と結びつけて使われることが特徴的です。日常生活から文学表現まで、実際の暗い状況を描写する際に欠かせない、具体性の高い表現といえるでしょう。
暗闇の例文
- ( 1 ) 突然の停電で、部屋は暗闇に包まれました。
- ( 2 ) 暗闇の中で、小さな光が見えました。
- ( 3 ) 子供の頃は暗闇が怖くて仕方なかった。
- ( 4 ) 暗闇に目が慣れてきて、輪郭が見えるようになった。
- ( 5 ) 懐中電灯で暗闇を照らしながら進みました。
- ( 6 ) 暗闇の中では、音だけが頼りです。
暗闇の会話例
闇とは?
闇(やみ)とは、暗いことや暗い場所を表す言葉ですが、物理的な暗さだけでなく、抽象的・比喩的な意味でも広く使われます。
「心の闇」「社会の闇」「闇取引」など、隠された部分、不正や悪事、精神的な暗部を表現する際に用いられます。単に光がない状態を超えて、見えない恐怖、秘密、悪意などのネガティブな概念と結びつくことが多い言葉です。また、「闇夜」「闇に紛れる」のように、物理的な暗さを表す場合もありますが、暗闇よりも文学的で、象徴的な響きを持ちます。
一文字で多様な意味を表現できる、日本語の豊かさを示す言葉といえるでしょう。
闇の例文
- ( 1 ) 彼の心の闇は深く、誰も理解できなかった。
- ( 2 ) 社会の闇に光を当てる必要があります。
- ( 3 ) 闇夜に紛れて、そっと家を出ました。
- ( 4 ) この事件の闇は、まだ解明されていません。
- ( 5 ) 闇の勢力と戦う物語です。
- ( 6 ) 人は誰しも心に闇を抱えているものだ。
闇の会話例
暗闇と闇の違いまとめ
暗闇と闇は、どちらも暗さを表しますが、具体性と抽象性に違いがあります。
暗闇は物理的な暗さを具体的に表現し、実際に光がない状況を強調します。闇は物理的な暗さに加えて、心理的・社会的な暗部も表現できる抽象的な概念です。
実際の暗い場所を描写するなら暗闇、比喩的な暗さを表現するなら闇という使い分けが一般的です。
暗闇と闇の読み方
- 暗闇(ひらがな):くらやみ
- 暗闇(ローマ字):kurayami
- 闇(ひらがな):やみ
- 闇(ローマ字):yami