【消す】と【切る】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

消すと切るの分かりやすい違い
消すと切るは、どちらも何かを止める時に使いますが、その方法が違います。
消すは、火や光、音など、存在しているものをなくすことです。電気を消す火を消すのように、あったものを無くす動作を表します。
切るは、繋がっているものを断ち切ることです。電源を切る電話を切るのように、接続や流れを止める動作を表します。
消すとは?
消すは、存在しているものを無くす、除去する、見えなくするという意味を持つ動詞です。火、光、音、文字、記憶など、様々なものを対象とし、それらを無い状態にすることを表します。
物理的な消去だけでなく、疲れを消す不安を消すのように抽象的なものにも使われます。また、姿を消す音を消すのように、知覚できない状態にすることも含みます。
消すという行為は、完全に無くすことを意味する場合が多く、元の状態に戻すことが困難または不可能な場合もあります。デジタルデータの削除のように、復元可能な場合もありますが、基本的には存在の否定を表します。
消すの例文
- ( 1 ) 部屋の電気を消してから寝る。
- ( 2 ) 黒板の文字を消して、新しく書き直した。
- ( 3 ) 火事にならないよう、しっかり火を消した。
- ( 4 ) 不要なファイルを消して、容量を確保した。
- ( 5 ) 悪い噂を消すのは難しい。
- ( 6 ) 音を消して、静かに部屋を出た。
消すの会話例
切るとは?
切るは、連続しているものを分断する、接続を断つ、流れを止めるという意味を持つ動詞です。物理的な切断から、関係の断絶まで幅広い用法があります。
刃物で物を切断する本来の意味から、電源を切るスイッチを切るのような機器の停止、電話を切る縁を切るのような関係の終了まで、様々な場面で使われます。
切るという行為は、一時的な遮断の場合もあれば、永続的な分離の場合もあります。息を切らす期限を切るなど、慣用的な表現も多く、日本語において重要な基本動詞の一つです。
切るの例文
- ( 1 ) はさみで紙を切る。
- ( 2 ) 電話を切るタイミングを逃してしまった。
- ( 3 ) 電源を切ってから、掃除を始めた。
- ( 4 ) 髪を切って、イメージチェンジした。
- ( 5 ) 縁を切ることを決意した。
- ( 6 ) スイッチを切ると、機械が停止した。
切るの会話例
消すと切るの違いまとめ
消すと切るは、作用の仕方と対象において異なります。
消すは存在自体をなくすことに重点があり、切るは繋がりや流れを断つことに重点があります。電気は消す、電源は切るというように、対象の性質によって使い分けます。
現代ではテレビを消す/切るのように両方使える場合もありますが、ニュアンスの違いを理解して適切に選ぶことが大切です。
消すと切るの読み方
- 消す(ひらがな):けす
- 消す(ローマ字):kesu
- 切る(ひらがな):きる
- 切る(ローマ字):kiru