【融資】と【ローン】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

融資とローンの分かりやすい違い
融資は、銀行などがお金を貸すことを、貸す側の立場から表現した言葉です。
ローンは、英語のLoanから来た言葉で、お金を借りることを、借りる側の立場から表現することが多いです。
「銀行が融資する」「ローンを組む」というように、貸す側か借りる側かで使い分けることが一般的です。
融資とは?
融資とは、金融機関や企業が資金を必要とする個人や法人に対して、返済を前提として資金を貸し付けることです。「資金を融通する」という意味から、主に貸し手側の視点で使われる用語です。銀行融資、政府系金融機関融資、ノンバンク融資などがあります。
企業向け融資では、運転資金融資と設備資金融資に大別され、融資審査では財務状況、事業計画、担保、保証などが総合的に評価されます。融資条件として、金利、返済期間、担保設定、財務制限条項コベナンツなどが設定されます。
融資は企業の資金調達手段として重要な役割を果たしており、適切な融資を受けることで事業拡大や資金繰り改善が可能になります。一方で、過度な借入は財務リスクにつながるため、慎重な判断が必要です。
融資の例文
- ( 1 ) 銀行から運転資金の融資を受けることが決定しました。
- ( 2 ) 融資審査では、直近3期分の決算書の提出が必要です。
- ( 3 ) 設備投資のための融資を、複数の金融機関に打診しています。
- ( 4 ) 融資条件の改善交渉により、金利を0.2%引き下げることができました。
- ( 5 ) 政府系金融機関の融資は、民間より有利な条件の場合があります。
- ( 6 ) 融資実行後も、定期的な業績報告が求められます。
融資の会話例
ローンとは?
ローンとは、英語のLoanに由来する言葉で、金銭の貸借を指しますが、日本では主に借り手側の視点から「借入金」や「借入契約」を意味することが多いです。住宅ローン、自動車ローン、教育ローンなど、用途別に様々な種類があります。
ビジネスローンは、企業が事業資金を調達するための借入を指し、運転資金ローン、設備投資ローン、つなぎローンなどがあります。ローンの特徴として、契約に基づく定期的な返済義務があり、元本と利息を合わせて返済します。
近年は、オンラインローンやAIを活用した与信判断により、ローン申込から実行までのスピードが大幅に短縮されています。フィンテック企業の参入により、従来の銀行ローンとは異なる新しいローン商品も登場しています。
ローンの例文
- ( 1 ) 新規事業立ち上げのため、ビジネスローンの申込みを検討中です。
- ( 2 ) ローンの返済計画を慎重に立てて、資金繰りに影響がないようにします。
- ( 3 ) 複数のローンを一本化して、管理を簡素化しました。
- ( 4 ) オンラインローンなら、最短即日で資金調達が可能です。
- ( 5 ) 変動金利ローンから固定金利ローンへの借り換えを検討しています。
- ( 6 ) ローン残高の早期返済により、支払利息を削減できました。
ローンの会話例
融資とローンの違いまとめ
融資は主に貸し手視点の表現、ローンは主に借り手視点の表現という使い分けがあります。
「銀行が融資を実行する」「企業がローンを申し込む」というように、主語によって使い分けるのが一般的です。ただし、「融資を受ける」「ローンを提供する」という表現もあり、完全に固定されているわけではありません。
ビジネスシーンでは、立場や文脈に応じて適切に使い分けることで、より正確なコミュニケーションが可能になります。
融資とローンの読み方
- 融資(ひらがな):ゆうし
- 融資(ローマ字):yuushi
- ローン(ひらがな):ろーん
- ローン(ローマ字):roon