【固定金利】と【固定利率】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

固定金利と固定利率の分かりやすい違い
固定金利と固定利率は、あらかじめ決められた期間中、金利・利率が変わらないタイプのことです。市場金利がどんなに上下しても、契約時の条件がそのまま続きます。
固定金利は主にお金を借りる側の視点で使われ、住宅ローンや企業の借入金でよく見かけます。固定利率はお金を運用する側の視点で使われることが多いです。将来の支払いや受取りが確定するため、計画が立てやすいというメリットがありますが、市場金利が有利に動いても、その恩恵を受けられないデメリットもあります。
固定金利とは?
固定金利とは、借入期間中ずっと同じ金利が適用される借入方式のことです。住宅ローンでは、10年固定、20年固定、全期間固定など、様々な期間が選べます。最大のメリットは、将来の返済額が確定することです。
金利が上昇しても返済額は増えないため、家計の計画が立てやすくなります。企業の設備投資資金などでも、収支計画の確実性から固定金利が選ばれることがあります。
ただし、固定金利は変動金利より高めに設定されることが一般的です。これは、金融機関が金利変動リスクを負担する分のプレミアム上乗せ分が含まれているためです。
固定金利の例文
- ( 1 ) 35年固定金利住宅ローンなら、完済まで金利上昇の心配がありません。
- ( 2 ) 固定金利期間終了後は、その時点の金利で再度固定金利を選択できます。
- ( 3 ) 企業向けの固定金利融資は、事業計画の安定性を重視する場合に適しています。
- ( 4 ) 固定金利は変動金利より高めですが、金利上昇リスクを回避できるメリットがあります。
- ( 5 ) 10年固定金利特約付きローンは、当初10年間の返済額が確定する商品です。
- ( 6 ) 固定金利選択型では、固定期間終了時に変動金利への切り替えも可能です。
固定金利の会話例
固定利率とは?
固定利率とは、運用期間中ずっと同じ利率が適用される運用商品のことです。定期預金、個人向け国債、普通社債などが代表例です。預け入れ時や購入時に将来受け取れる利息が確定するため、安定した資金計画が立てられます。
年金生活者や、確実な利息収入を求める投資家に人気があります。市場金利が下がっても契約時の利率で運用できる一方、金利が上昇しても低い利率のまま固定されるデメリットがあります。
そのため、金利動向を見極めて預入時期を決めることが重要です。
固定利率の例文
- ( 1 ) 5年物定期預金は固定利率0.3%で、満期まで利率は変わりません。
- ( 2 ) 固定利率の国債は、購入時点で満期までの受取利息が確定します。
- ( 3 ) 企業が発行する固定利率社債は、クーポンレートが満期まで一定です。
- ( 4 ) 固定利率商品は、金利下降局面でも契約時の利率が保証されます。
- ( 5 ) 年金基金は、将来の支払いに備えて固定利率の長期債券を保有しています。
- ( 6 ) 固定利率定期預金は、預入時の利率が満期まで適用される安心設計です。
固定利率の会話例
固定金利と固定利率の違いまとめ
固定金利と固定利率は、どちらも期間中は金利・利率が変わらないという共通の特徴を持っています。借入では固定金利、運用では固定利率と呼び分けることが多いです。
金融機関では、固定金利ローンと変動金利ローン、固定利率商品と変動利率商品を組み合わせて、バランスの取れた商品ラインナップを提供しています。
個人や企業は、将来の金利見通しやリスク許容度に応じて、固定と変動を使い分けることが賢明な選択といえるでしょう。
固定金利と固定利率の読み方
- 固定金利(ひらがな):こていきんり
- 固定金利(ローマ字):koteikinnri
- 固定利率(ひらがな):こていりりつ
- 固定利率(ローマ字):koteiriritsu