【ITM】と【ATM】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説
ITMとATMの分かりやすい違い
ITMとATMは、オプション取引における価格位置の違いを表します。ITMは今すぐ権利行使しても利益が出る有利な状態、ATMは権利行使価格と現在価格が同じ中立的な状態です。
ITMは勝っている状態、ATMは五分五分の状態という違いがあり、オプションの価値構成が大きく異なります。
ITMとは?
ITM(In The Money:イン・ザ・マネー)とは、オプションを今すぐ行使すれば利益が出る状態を指します。コールオプションでは原資産価格が権利行使価格を上回る場合、プットオプションでは原資産価格が権利行使価格を下回る場合がITMです。
本質的価値と時間価値の両方を持ちます。ITMオプションはデルタが高く(コールで0.5超、プットで-0.5未満)、原資産価格の動きにより敏感に反応します。
プレミアムは高いですが、満期時に価値を持つ可能性が高いです。現物株式の代替や、確実性の高いヘッジ戦略に使用されます。
ITMの例文
- ( 1 ) 深いITMコールオプションを購入し、現物株式の代替として活用しています。
- ( 2 ) ITMプットオプションでポートフォリオ保険を構築し、下落リスクをヘッジしています。
- ( 3 ) ITMオプションの早期行使により、配当金を確保する戦略を実行しました。
- ( 4 ) ITMオプションは本質的価値が大きいため、時間価値の減衰影響が相対的に小さいです。
- ( 5 ) デルタ0.8のITMコールで、株式とほぼ同等の値動きを実現しています。
- ( 6 ) ITMオプションのロールオーバーにより、ポジションを継続的に維持しています。
ITMの会話例
ATMとは?
ATM(At The Money:アット・ザ・マネー)とは、オプションの権利行使価格が原資産の現在価格とほぼ同じ状態を指します。例えば、日経平均が30,000円の時、権利行使価格30,000円のオプションがATMです。
本質的価値はゼロで、時間価値のみを持ちます。ATMオプションはデルタが約0.5(プットは約-0.5)で、上下どちらの動きにも中立的です。
ガンマが最大となるため、価格変動に対する感応度の変化が最も大きくなります。ボラティリティ取引やデルタニュートラル戦略でよく使用されます。
ATMの例文
- ( 1 ) ATMストラドルの売りで、レンジ相場から時間価値の収益を獲得しています。
- ( 2 ) ATMオプションのインプライドボラティリティが、市場の不確実性を示しています。
- ( 3 ) デルタヘッジではATM付近のオプションを使い、中立的なポジションを構築します。
- ( 4 ) ATMバタフライスプレッドで、特定価格での収益最大化を狙っています。
- ( 5 ) 週次ATMオプションの売買で、短期的な価格変動から利益を得ています。
- ( 6 ) ATMからITMへの移行を見越して、早めにポジションを構築しました。
ATMの会話例
ITMとATMの違いまとめ
ITMは本質的価値を持つ有利な状態、ATMは本質的価値ゼロの中立的状態という明確な違いがあります。
ITMは方向性重視、ATMは変動性重視の戦略に適しています。投資目的により、確実性のITMか柔軟性のATMかを選択し、適切なリスク・リターンのバランスを取ることが重要です。
ITMとATMの読み方
- ITM(ひらがな):あいてぃーえむ
- ITM(ローマ字):aithi-emu
- ATM(ひらがな):えーてぃーえむ
- ATM(ローマ字):e-thi-emu