【かぶる】と【こうむる】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説
かぶるとこうむるの分かりやすい違い
かぶるとこうむるは、同じ漢字被るを使いますが、意味が違います。
かぶるは帽子をかぶる、内容が重複するなど幅広い意味です。こうむるは被害や迷惑を受けるという限定的で硬い表現です。
帽子をかぶる、損害をこうむるというように、日常的か文語的かで使い分けます。
かぶるとは?
かぶる(かぶる・被る)は、複数の意味を持つ動詞です。最も一般的なのは帽子をかぶるのように、頭に何かを載せる動作を表す意味です。また、話題がかぶる、日程がかぶるのように、物事が重複することも表します。さらに責任をかぶる、濡れ衣をかぶるなど、何かを引き受ける意味もあります。日常会話で頻繁に使われる、用途の広い動詞です。
かぶるは、状況によってポジティブにもネガティブにも、中立的にも使えます。王冠をかぶるは誇らしいこと、泥をかぶるは不名誉なこと、傘をかぶるは単なる動作です。また、写真撮影で顔がかぶっている、株式投資で損をかぶるなど、専門的な文脈でも使われます。
口語的で親しみやすい表現のため、子供から大人まで幅広く使われます。かぶりもの、かぶり物などの派生語もあり、日本語の基本動詞として定着しています。意味が多様なので、文脈から適切な意味を判断する必要があります。
かぶるの例文
- ( 1 ) 帽子をかぶって出かけよう。
- ( 2 ) 予定がかぶってしまった。
- ( 3 ) 責任を一人でかぶることになった。
- ( 4 ) マスクをかぶって風邪予防する。
- ( 5 ) 話題がかぶらないよう工夫した。
- ( 6 ) ヘルメットをかぶるのは安全のため。
かぶるの会話例
こうむるとは?
こうむる(被る・蒙る)は、主に被害、損害、迷惑など、好ましくない影響を受けることを表す動詞です。被害をこうむる、損失をこうむる、迷惑をこうむるのように、否定的な出来事に遭遇する時に使われます。恩恵をこうむるのようにポジティブな使い方もありますが、現代では否定的な文脈で使われることが圧倒的に多いです。
こうむるは、文語的でやや硬い表現です。ニュース、公式文書、報告書などで使われることが多く、日常会話ではあまり使われません。受け身的な意味合いが強く、自分の意志とは関係なく、外部からの影響を受けることを表します。被害者の立場を明確にする時に効果的な表現です。
法律用語としても使われ、損害を被った、不利益を被ったなど、権利や利益の侵害を表現する時に重要な役割を果たします。また、ご迷惑をおかけしての謙譲表現としてご迷惑をこうむらせてという使い方もありますが、現代では稀です。フォーマルな場面で使われる、格式のある表現です。
こうむるの例文
- ( 1 ) 台風で大きな被害をこうむった。
- ( 2 ) 詐欺により損失をこうむる。
- ( 3 ) 近隣住民が騒音の迷惑をこうむっている。
- ( 4 ) 不当な扱いをこうむることになった。
- ( 5 ) 戦争により甚大な損害をこうむった。
- ( 6 ) 恩恵をこうむることができた。
こうむるの会話例
かぶるとこうむるの違いまとめ
かぶると こうむるの主な違いは、意味の範囲と使用場面です。かぶるは頭に載せる、重複する、引き受けるなど多様な意味を持つ日常的な動詞です。こうむるは被害や影響を受けるという限定的な意味で、文語的でフォーマルな表現です。
帽子をかぶるは物理的動作、被害をこうむるは被害を受けることを表します。かぶるは能動的なニュアンスもありますが、こうむるは完全に受動的です。
使い分けの目安として、日常的な動作や重複はかぶる、被害や損害を受ける場合はこうむるを使います。損をかぶると損害をこうむるはどちらも使えますが、後者の方がフォーマルです。場面に応じて適切に使い分けることが大切です。
かぶるとこうむるの読み方
- かぶる(ひらがな):かぶる
- かぶる(ローマ字):kaburu
- こうむる(ひらがな):こうむる
- こうむる(ローマ字):koumuru