【改定】と【改訂】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

改定と改訂の分かりやすい違い
改定と改訂は、ともに文書や規則などを変更することを指す言葉ですが、その目的と範囲には違いがあります。
改定は、内容を大幅に変更し、新しい版を作成することを指します。一方、改訂は、細かな修正や追加を行い、内容を更新することを指します。改定が全面的な見直しであるのに対し、改訂は部分的な修正であると言えます。
また、改定は版番号が変わるのに対し、改訂は版番号が変わらないことが一般的です。
改定とは?
改定とは、文書や規則などの内容を大幅に変更し、新しい版を作成することを指します。改定は、内容の全面的な見直しを行い、時代に合わせた新しい基準を設けるために実施されます。
例えば、法律の改定では、社会情勢の変化に対応するために、条文の追加や削除、文言の修正などが行われます。また、社内規程の改定では、業務の効率化や合理化を図るために、手順の変更や責任の所在の明確化などが行われます。
改定された文書には、新しい版番号が付けられ、旧版との区別が明確になります。
改定の例文
- ( 1 ) 労働基準法が改定され、残業時間の上限が設けられた。
- ( 2 ) 会社の就業規則を改定し、在宅勤務制度を導入した。
- ( 3 ) プライバシーポリシーを改定し、個人情報の取り扱いについて明確化した。
- ( 4 ) 製品の取扱説明書を改定し、安全上の注意点を追加した。
- ( 5 ) 学校の校則を改定し、スマートフォンの使用について規定した。
- ( 6 ) 契約書のひな型を改定し、免責事項を詳細に記載した。
改定の会話例
改訂とは?
改訂とは、文書や規則などの内容を部分的に修正し、内容を更新することを指します。改訂は、誤字脱字の修正や、小さな変更を加えるために実施されます。
例えば、報告書の改訂では、数値の訂正や、グラフの差し替えなどが行われます。また、マニュアルの改訂では、手順の一部を変更したり、注意点を追加したりすることがあります。改訂された文書には、通常、版番号は変更されません。
ただし、改訂された箇所を明記することで、変更点を明確にすることが一般的です。
改訂の例文
- ( 1 ) 報告書の数値に誤りがあったみたいだね。改訂版を作成しないといけないな。
- ( 2 ) マニュアルの手順を一部改訂し、よりわかりやすい説明になるようにした。
- ( 3 ) 論文の参考文献を改訂し、最新の研究成果を反映させた。
- ( 4 ) 製品カタログの仕様表を改訂し、新しい機能を追加した。
- ( 5 ) ウェブサイトのFAQを改訂し、よくある質問に対する回答を更新した。
- ( 6 ) 企画書の予算表を改訂し、最新の見積もりに基づいた数字に修正した。
改訂の会話例
改定と改訂の違いまとめ
改定と改訂は、ともに文書や規則などの内容を変更することを指す言葉ですが、その目的と範囲が異なります。
改定は、内容を全面的に見直し、新しい版を作成することを指します。版番号が変更され、旧版との区別が明確になります。一方、改訂は、細かな修正や追加を行い、内容を更新することを指します。
版番号は変更されませんが、改訂された箇所が明記されます。
改定が大幅な変更であるのに対し、改訂は部分的な修正であると言えます。文書の性質や目的に応じて、適切な方法を選択することが重要です。
改定と改訂の読み方
- 改定(ひらがな):かいてい
- 改定(ローマ字):kaitei
- 改訂(ひらがな):かいてい
- 改訂(ローマ字):kaitei